2018年4月8日日曜日

『Live in Europe』Melody Gardot

 2017年。メロディ・ガルドー。
 本作は、彼女が2012年から2016年までにヨーロッパ各地で行った300を超えるコンサートの中から選りすぐった17曲を2枚組CDに収めたものである。初め聴いたときはそんなことは知らずにCDをかけていたので、てっきり1回のコンサートの音源をまとめたものだと思っていた。だからこの音源の出自を知ったときは驚いた。4、5年にかけてまったく違う場所で行われた、まさに時と場所を超えたメロディが、見事な統一感の元にひとつのアルバムを形づくっていたのだ。
 ライヴアルバムが聴き応えのあるアーティストは、本当に実力があるんだと思う。スタジオ録音よりも素晴らしい音楽を奏でる人たちもいる。逆にライヴだと音がしょぼくなってしまう人もいる(まあこれは録音の問題もあるのかもしれないが)。メロディ・ガルドーは明らかに前者だ。ジャズ系ということで、演奏者が長めのソロを繰り広げたり、楽しげなMCや観客の声なども相俟って、ライヴ感がたっぷり味わえる。
 それにしても彼女の声は独得だ。時にハスキーだったり張りがあったり。そして一番特長的なのはビブラートを強くかけた歌声であろう。その歌声が彼女自身の作った曲の上で感情豊かに表現される。やっぱり彼女の曲はいいです。

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