2015年9月29日火曜日

日本シェーグレン症候群患者の会かわら版No.7(2015年夏・秋号)

 2015年夏・秋号の「日本シェーグレン症候群患者の会かわら版NO.7」が届いた(こちらからダウンロードできます)。2015年4月4日に行われた総会に参加した人の感想や報告、7月4日の中部ブロックミニ集会(金沢)の報告、第13回国際患者会の報告、会員からのおたより、会員からの病気についての質問と回答などが記事になっている。患者の会の雰囲気がちょっとわかる。
 シェーグレン症候群のつらさはなかなか人に理解してもらえなくて、そのことで余計に患者が苦しむことが多いように感じる。患者会ではまわりも患者本人や医者や製薬会社の人たちなので、その苦しみを分かってもらえる。そして病気についての新しい情報が得られる。そういったやりとりを通して私はこの病気を受け入れ、ほんのちょっとだけ楽になった。今のところ治すすべのない病気だが、いつか治療法も進歩することだろう。

日本シェーグレン症候群患者の会HP

日本シェーグレン症候群患者の会会報第24号

 2015年9月10日発行の「シェーグレンの会会報第24号」が届いた(こちらからダウンロードできます)。主な内容は2015年4月4日に行われた総会と講演会で、これらについては以前取り上げた(私の記事)。興味深かったことについてメモの取れる範囲でその記事に載せたので、そちらを見てほしい。ここでは、それ以外に気になったことをかいつまんで紹介したい。
○総会
・患者会発足当時から会に対して尽力していた菅井進先生がNPO法人シェーグレンの会理事長を退任し、後任として関口徳雄先生が理事長になった。
○質疑応答
・ジクアスの使い方を守れば、70%ほどのドライアイは治るようになった。
○シェーグレン症候群の寛解や治癒を目指して 秋谷先生
・最近では関節リウマチなどの治療薬の一部がシェーグレン症候群にも有効だとのデータが増えてきており、シェーグレン症候群も寛解や治癒が夢でなくなる可能性が出てきた。
・シェーグレン症候群は涙や唾液が少なくなる病気だと思われているが、初期では涙腺や唾液腺に炎症があっても涙や唾液は減っておらず、炎症が続くことでこれらの分泌が減ってくる。
・ミゾリビンやアバタセプトがシェーグレンの患者に効果があったとの報告がある。
・口腔症状や眼症状が出てからシェーグレンだと診断されるまで平均3年、関節痛が出てからシェーグレンだと診断されるまで平均6年もかかっている。
○シェーグレン国際患者会の報告
・SSF(Sjogren's Syndrome Foundation)のWebページについて、患者会の情報が最新になるよう、常に各国から情報を伝えて更新する。
・SSFのニュースレター「The Moisture Seekers」は医師によって書かれており、情報も信頼のおけるものなので、各国でもぜひ読んでほしい(こちらからサンプルを読むことができます。本物を読むにはSSFのメンバーにならなければならないみたいです)。

 実際のところ私が本当に興味深いと思ったことは、すでにこちらの記事で書いてしまいました。

日本シェーグレン症候群患者の会HP

2015年9月26日土曜日

『IMAGINE~石川由起枝イラスト展』カフェ北都館ギャラリー

 2015年9月23~28日。
 イラストレーターである石川由起枝によるイラスト展。会場はギャラリーを兼ねたふつうのカフェで、店内の壁に彼女のイラスト24点が飾られている。動物のマスクをかぶった子供(?)をモチーフにしたアニマルマスクシリーズや、花や月を題材としたものなど、かわいらしい作品が大小揃っている。画材はガッシュやアクリルガッシュを使っており、これらは不透明絵の具のはずなのに、作品は不思議と透明感がある。カフェ全体がほっこりとあたたかい雰囲気に包まれていた。

カフェ北都館ギャラリー』札幌市西区琴似1条3丁目1-14

石川由起枝イラスト展示室(ホームページ)

2015年9月23日水曜日

『パセオブレンド』横井珈琲

 この9月18日、札幌駅地下の商店街であるパセオに横井珈琲が店を出した。ブレンドやスペシャルティコーヒーを売っているのはもちろんのこと、結構広い喫茶スペースもある。場所はパセオセンターで、ABCクッキングの横だ。このパセオブレンドは、このパセオ店での限定販売である。
 ブラジルベースの深煎りの豆を使っており、苦味の強いブレンドだ。その中にも、チェリーやミルクチョコの風味を感じる。横井珈琲の豆の中では『いつものさんばん』に雰囲気が近い。ふだん飲むのにいいかもしれない。パセオなら発寒にある本店と違って足を運びやすいし。

工房 横井珈琲』札幌市西区発寒9条11丁目2-11(地図

2015年9月22日火曜日

『Welcom to Jupiter』矢野 顕子

 2015年。
 音がすごくいい。音の良さだけでも楽しくなる。前作『飛ばしていくよ』私の記事)に続く、矢野がプロデュースするテクノポップス「オトナテクノ」第2弾。ただ、聴き慣れたせいか前作ほどのワクワク感はなかった。『Tong Poo』、『モスラの歌』、『悲しくてやりきれない』、『PRAYER』などのカヴァー曲(セルフカヴァーを含む)が半数近くを占める。『大丈夫です』は昔からの矢野らしく、聴きやすかった。好きだった曲はちょっとジャズっぽい雰囲気もある『わたしとどうぶつと』。ほかに『Welcom to Jupitar』はバックが独特で楽しい。
 初回限定盤はピアノとテクノトラックのみで再ミックスしたCDがもう1枚つく。カラオケみたいといえばいいだろうか。素敵なインストゥルメンタルになっている。

2015年9月21日月曜日

『コーヒーミルとほおずき』

 今は電動ミルを使っているけれど、以前はこの手回しミルを使っていた。正直なことを言うと、手回しミルで挽いたコーヒーの方がおいしい気がする。たぶん電動ミルよりも微粉末が少なくなるのではないかと思っている。また、挽くときに余計な熱が発生しづらいのもいいのだと思う。だからたまに心に余裕があるときは、もうひとつある手回しミルを使ってみたりする(このミルは少し錆びてきてしまったのだ)。
 ふだんは鉛筆画を描かないのだけれど、先日つい出来心で三菱のハイユニアートセットを買ってしまったので、それを使って描いてみた。

2015年9月19日土曜日

デジ絵のための風景の習作

 初めてデジタルで絵を描いてみた。つい彩度の高い色を使ってしまう嫌いがある。あと、やっぱり固有色に引っ張られてしまう。次はもうちょっと考えて色を塗ってみよう。
 描いてみて思ったんだけど、パソコンで絵を描くよりも実際に絵筆を持って描いた方が圧倒的に楽しい。慣れの問題かな。

2015年9月15日火曜日

『Vida Secreta』Toti Soler

 2005年。トティ・ソレール。カタルーニャのギタリスト。
 スペインの音楽という感じはしない。音数がとても少なくて、和音も最低限しか弾いていない。ほぼメロディだけで奏でられるギター・インストゥルメンタル。静寂さが際立つ。なのにゆったりとした雰囲気はまるでなく、音と音との間に緊張感がある。和の要素はまるでないけれど、きちっと整えられた茶室のような空間にとてもよく合う。はまる静けさ。

『論理が伝わる世界標準の「議論の技術」』倉島 保美

 講談社ブルーバックス。副題『 Win-Winへと導く5つの技法』。
 日本人は議論が下手だといわれるけれど、それは単に議論の技術を知らないからだ。そして、議論の目的は勝ち負けなのではなく、議論を深めて双方が納得できるようなWin-Winの関係へと持ち込むことなのだと著者はいう。本書では、実際の議論の様子を例示して、どこがまずい議論なのか、どうすれば良い議論になるのかということを、丁寧に解説している。
 議論にはルールがあるのだという。そんなルールに則った議論をしているケースは、私のまわりにはほとんどないな、と思ってしまったが、著者はその辺もよくわかっていて、ルールから相手が逸脱したらどうやって軌道修正していけばいいのかについても詳しく書いている。確かに本書に書いてあるように議論を深めていけば、よりよい結果を生むのだろうと思う。
 この本は、やさしい言葉で丁寧に議論の技術について書いてあるが、内容的には難しい。多くの練習問題も掲載されているが、ふつうに読むとよくある打ち合わせの一場面にしか見えないので、 どこで議論がおかしくなっているのかだとか、どこが論理的でないのかとかを指摘するのは結構やっかいだった。それは私が議論の技術を持っていなかったという証左なのだろう。しかしこの本を読むことで、議論するときに何に注意しておけばよいのかはわかった。今後はそのポイントを忘れないようにして、打ち合わせに参加したい。
 余談だが、副題にある5つの技法とはおそらく、伝達、傾聴、質問、検証、準備それぞれの技術のことを指すのだと思うが、本の中で項目出しされていないので、頭に残りづらかった。

2015年9月12日土曜日

『楽園の朝食』

 以前宮古島に行ったときのホテルの朝食風景。旅のはじまりって感じです。

2015年9月10日木曜日

『現場のプロが教えるwebデザイン レイアウトの最新常識』面白法人カヤック監修

 エムディエヌコーポレーション。副題『知らないと困るWebデザインの新ルール3』。
 最新(発売は2014年9月)のWebデザインについて、多方面から解説している。レイアウトや配色、UI/UX、グラフィックやタイポグラフィ、イフェクト等。最近はどんなデザインがトレンドになっていて、どうしてそれが使われるのか理由についても書かれているので、わかりやすい。ホームページの例がたくさん載っていて、参考となる書籍やサイトについても多数掲載されているので、この本を読んでさらに一歩先に進むこともできる。
 ただし本書は中級者以上の人向けと考えた方がいいのだと思う。多くの例があるのはいいのだけれど、その実装方法についてはほとんど触れられていない。おそらく入門者や初心者は、この本を読んでも自分のサイトでは実現できないのではないか。かくいう私もそのひとりなのであるが。
 この本を読んで自分の作りたいウェブデザインの方向性を決めて、そのための勉強をまたする、というのが私がこれからすることなのだろう。いろんなイメージをふくらませることができたのはよかった。
 余計なことかもしれないが、電子書籍版のこの本は読みにくい。目が疲れる。文字が選択できない。紙の書籍で買えばよかった。

『Tint』大貫妙子&小松亮太

 2015年。大貫妙子がバンドネオン奏者である小松亮太と組んだアルバム。
 バンドネオンはドイツで考案されたものらしいけれど、やっぱりアルゼンチンタンゴとの相性がいい。このアルバムでも『Tango』、『リベルタンゴ』だけでなく、随所にタンゴの雰囲気をちりばめている。ベルベットのような上品でやわらかい大貫の声とも意外とよく合い、上質な音楽を聴かせてくれる。時代を経て色がいい具合に落ち着いてきた昔の映画を観ているような、懐かしい感じがする。
 10曲中新曲が3つなので聴いたことのあるものも多いけれど、アレンジは新鮮だ。インストゥルメンタルが3曲ある。

2015年9月7日月曜日

『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』千住 博

 光文社新書。
 何を描かないか。何を伝えるか。何を描くか。何で描くか。何に描くか。そんな5つのテーマに沿って、絵を描く上で大事なこととは何なのか、著者の視点で読者に伝える。
 書いてあることはどれもこれももっともなことなのだが、ふだんあまり考えていなかったことだったりするので、ひとつひとつの言葉を読むとハッとする。これらの言葉には、著者の美術に対する真摯な態度がよくあらわれている。そしてこれを自分に当てはめてみると、いかに自分が不真面目な生徒だったのか否応もなく気づかされ、これからはもっと真面目に絵を描かなければと、身が引き締まる思いがする。
 逆に勇気づけられたこともあった。例えば個性なんてものはみんな当たり前に持っているものなのだから、今以上の個性を持とうなんて思わなくていい、と書いてあったりする。
 私は時として、絵を描くという行為自体とどう向き合っていけばよいのかわからなくなり、身動きが取れなくなったりすることがある。そんなときこそこの本を開くと、何か糸口のようなものが見つかり、また一歩前に進めるようになるのではないかと思う。この本を読み終わった今、まさにそういう気分でいるのだから。

2015年9月6日日曜日

『atelier II』AOKI, hayato

 2011年。
 画家である藤川孝之の「紙の仕事」展でのライヴ録音。ナイロンギター1本で静かに奏でられた和音とメロディは、聴くものの心を落ち着かせる。きれいな音で録られているのでスタジオ録音かと思ってしまうほどだが、時折混じるアトリエの外を走る車の音や人のざわめきがライヴだということを思い出させる。ふだん音がぎしぎしに詰め込まれた音楽ばかりを聴いていると、このような音と音との間に空間を感じさせるアルバムはとても新鮮に感じる。ゆったりとした気分になれる。
 残念なことにこのアルバムはamazonでは取り扱われていないので、CDジャケットは掲載できなかった(著作者の許可を得た場合やアフィリエイトなどの商品の販売目的じゃないと、著作権法上CDジャケットや本の表紙をブログにアップできないのです)。オンラインのCDショップである『雨と休日』では彼のアルバムを多く取り扱っているので、そこで検索してみるといいかもしれない。

2015年9月5日土曜日

『グァテマラ・エル・インヘルト・ウノ・パカマラ(2015)』横井珈琲

 Guatemala El Injerto I Pacamara。グァテマラのウェウェテナンゴ地域リベルタッド地区にあるエル・インヘルト農園のコーヒー。パカマラは品種。
 わりと強めの酸味ではあるが、同時にどっしりとした甘みもきいていて、全然いやな感じはしない。オレンジみたいな風味が前面に出てきていて、それにラズベリーや南国フルーツの雰囲気が少し入っている。オレンジピールにチョコレートをかけたお菓子があるけれど、それに近い印象。口当たりがまろやかで、いつまでも口の中に残る余韻がいい。酸味が苦手な人もいるかもしれないけれど、このコーヒーはその酸味の中に宿るふくよかな風味をこそ味わってほしい。以前もここの農園のコーヒーを飲んだことがあるけれど(私の記事)、この農園はレベルが高い。

工房 横井珈琲』札幌市西区発寒9条11丁目2-11(地図

『東大の入試問題で「数学的センス」が身につく』時田 啓光

 日本実業出版社。
 東京大学の数学の入試問題で求めているものを、「分解力」、「想定力」、「論証力」、「批判力」の4つに分け、それぞれに関係する問題を3、4問ずつ、全部で15問取り上げ、それらについて解説している。
 東大の問題は滅茶苦茶難しいというイメージがあるかもしれないけれど、実際に問われているのは数学の基礎的なことで、そこのところをきちんと理解していて論理立てて考えることさえできれば、意外と解けるものなのだということが、この本を読むとわかる。本書で採り上げている問題は、ものすごく高度な数学的知識を必要とするものはまったくなく、問題によっては中学校までに習った知識だけで解けてしまうものもある。ただし当然のことだけれど、問題で何を聞かれているかをちゃんとわかった上で、どうしたらそれに答えることができるのかという戦略を立てられる「力」はなければならない。その力さえあれば、あとはがんばって黙々と解答を作るだけだ。もちろんその力を持っていて、かつがんばる気力のある人はそんなにはいないから、東大に受かるのは難しいのだとは言えるのだけれど。
 解説はとても丁寧でやさしく書かれているので、この本を読んで理解すること自体はそう難しいことではない。おそらく東大の入試問題を見たことのある人はごくわずかしかいないと思うが、本書を読むと、東大が受験者を落とすための問題を作っているのではなく、東大が欲している人材を採るために、良心的な問題を作っているのがよくわかる。東大に対する壁みたいなものを少しばかり崩してくれる本。