2015年2月26日木曜日

『Tree』SEKAI NO OWARI

 2015年。
 ふだんはあまりポップスを聴かないのだけれど、手に取ってみた。キャッチーなメロディ、かわいいFukaseの声、たまにドキッとさせられる歌詞。『炎と森のカーニバル』『スノーマジックファンタジー』『マーメイドラプソディー』『PLAY』『RPG』『Dragon Night』……
 わりと気に入った。たまにはいいかも。

2015年2月21日土曜日

『Very Best of Blugrass』

 2011年。ただ、録音は古いものばかり。そのリマスター盤。
 ブルーグラスってどういう音楽なんだろう。よくわからなかった。じゃあ聴いてみるのが一番、と思って、この3枚組75曲入って1000円もしないというお得なCDを買ってみた。
 時々知っている曲も入っているということは、名曲といわれるものがちらほら収録されているということなんだろうと勝手に思った。カントリーチックなものもあればブルースっぽいのもある。速い曲もあればゆったりめのものもある。ちょっとガチャガチャした印象もある。なるほど、ブルーグラスってこういう音楽をいうんだ。たまに街中やテーマパークとかで耳にする音楽だ。
 ただ個人的なことだけれど、最近は静かめの曲を聴きたい気分のことが多いから、ブルーグラスを聴く体制が今の私には備わっていないんだということもわかった。
 でもお得なCDだと思います。

『科学哲学の冒険』戸田山 和久

 NHKブックス。副題『サイエンスの目的と方法を探る』。
 科学というのは一体どういう営みなんだろうという問いが科学哲学の根っこにはあるんだと思う。例えば電子なんてものがこの世に存在しているのは当たり前なことだと私たちは思っているけれど、本当に当たり前なことなんだろうか。その存在は目に見えないのに、電子はある、って言っていいのだろうか。何をそんな馬鹿げた問いを発しているんだ。あるに決まってるじゃないか。そう答えてしまいがちだけれど、よく考えてみると、それを証明するのはなかなか難しい。電子はあると主張する科学哲学者がいる一方、電子なんか幻想だという学者もいる。
 今書いたのは科学哲学のほんの一例だけれど、理論とか法則ってどんな意味なのかとか、科学的な説明とは一体何なのかとか、科学哲学は本当に科学のさまざまな面に対して色々な疑問を投げかけてくる。本書はその一端について、リケジョであるリカと哲学科の学生であるテツオ、そしてセンセイの3人による対話形式でいろいろと説明してくれる。リカとテツオの頭がよすぎてついていくのが大変なところもあるけれど、この対話はとてもよくできていて、科学哲学というのがどういう営みであるのかがとてもわかりやすく語られる。
 センセイは基本的に科学的実在論という立場に立っている。科学を含む人間の認識活動とは独立の世界が現に存在していて、科学によってそれを知ることが可能だという立場だ。何だか当たり前のことを言っているように思えるけれど、科学哲学にはそのほかに、観念論、論理実証主義、社会構成主義、実在論、反実在論といったさまざまなアプローチがある。本書ではこれらの違いについて解説しつつ、科学的実在論という立場を擁護しようとしているわけだ。
 本書は間違いなくおもしろい。科学哲学というのが何をしている学問なのかよくわかるし(科学哲学の一部なのかもしれないけれど)、3人のやりとりも刺激的でおもしろい。科学哲学の入門書としては、とてもいい線を行っていると思う。
 ただ、著者(センセイ)のいう科学的実在論が本当に科学を適切に表しているかどうかということについては、私にはまだ主張として弱いと感じた。ちょっと逃げているというかごまかしているというか、そんな印象を受けた。どうも私は科学的実在論を信じたい一方、反実在論や対象実在論の方に、よりシンパシーを感じるようだ。

2015年2月15日日曜日

『コスタリカ・ファラミ/レッド・ハニー(2015)』横井珈琲

 Costa Rica Farami。コスタリカのファラミという小規模生産処理場のコーヒー。
 ナッツの風味。ほんのりとした酸味がある。淹れ立てはすっきりしていて飲みやすいと思ったのだが、冷めてくると結構ねっとりとした甘さを感じる。口に残るこの余韻はどこかで感じたことがあると思ったら、コンテというチーズの味に似ているような気がする。私の好みとはちょっとずれている。悪くはないのだけれど。

工房 横井珈琲』札幌市西区発寒9条11丁目2-11(地図

2015年2月14日土曜日

『Sólo guitarra』Guillermo Rizzotto

 2013年。でもオリジナルは2005年のアルバム。『ソロ・ギターラ』ギジェルモ・リソット。
 その名のとおり、ソロギター・アルバム。アルゼンチン出身ということで、アルゼンチンの音楽の影響が色濃い。曲を作っているのもおそらくギジェルモ自身だと思うけれど(スペイン語がわからなくて確信が持てない)、とてもクラシカルな香りがする。それは使用しているギターがガットギターだからというだけじゃなくて、音作りそのものがクラシック寄りだからなのだと思う。でも古すぎず適度な新鮮さも併せ持ち、とてもいい具合の雰囲気がある。アルバム全体が暖かい音で包まれており、安定感があって落ち着いている。押しつけがましさが全然感じられなくて、とてもいい気分で聴いていられる。素敵な作曲家(演奏家?)を見つけた。

2015年2月10日火曜日

『7月の風』

 今は真冬ですが、夏の絵を描いてみました。昨年の秋に旅行で撮った写真を背景に、適当に人をちりばめました。秋の写真を元に真冬に夏の絵なんて、季節感ばらばらですね。
 ここで食べたソフトクリームはしょっぱかった。

2015年2月7日土曜日

『Golden Time』小倉 博和

 2014年。ギター・インスト。
 「Original」と「Naked」の2枚組。どちらもまったく同じ曲構成だが、Originalはフルートやストリングスなどいろいろ入っているのに対し、Nakedは小倉によるギターとベースのみのプレイ。このアルバムで使用しているギターは1852年製のマーティン・ギター2-27だけであり、この音に惚れ込んだ小倉が、このギターのすばらしさを伝えたいがために録音に挑んだといっては、言い過ぎだろうか。付属の冊子にはこのギターについての詳しい解説までついている。
 ギターの音色はとてもやわらかく、ふくよかで温かい。表情が豊かで、アレンジも演奏もすばらしい。このギターに対する愛情が伝わってくる。この2枚のCD、プレイヤーの数は全然違うのに、曲から受ける印象がほとんど変わらない。マーティン2-27の存在感が揺るがない。
 2枚のCDがどちらも22分ちょっとしかない。レコードのA面B面を聴く感じだろうか。それもまたいい。

2015年2月6日金曜日

『安全。でも、安心できない・・・』中谷内 一也

 ちくま新書。副題『信頼をめぐる心理学』。
 企業や行政がどんなに安全を主張しても、そしてそれが本当に安全だったとしても、それでもやっぱり安心できないことはよくある。「安全」と「安心」は「安全・安心」とひとくくりにされることが多いけれど、この2つは必ずしも同時に満たされるわけではない。似て非なる言葉なのだ。じゃあ、どう違うの?そんな質問にわかりやすく答えてくれるのがこの本だ。まあ、ひとつの解釈なのではあるけれど。
 安全はリスクと強い関連がある。一方安心はリスクというよりは信頼と関連がある。それが著者の主張だ。安全性をいくら極めても、信頼されるとは限らない。ではもしそうだとすれば、どうすれば信頼されるのか。そんなことを分析している。そしてそのことと平行して、理性と感情の働きという点にも触れる。リスクは理性的な産物だ。でも人間は理性だけで生きているわけじゃない。理性もあれば感情もある。それを忘れると、せっかく安全を期していても安心を得られないことになってしまう。それでは片手落ちではないか。
 安全と安心という2つの言葉の間で悩んでいる人は手に取ってみてもいいかもしれない。ただ、個人的にはもう少し突っ込んだ議論を期待していたのであるが。

2015年2月1日日曜日

『Modern Art』Art Pepper Quartet

 1956、1957年録音。アート・ペッパー(as)、ラス・フリーマン(Russ Freeman, p)、ベン・タッカー(Ben Tucker, b)、チャック・フローレス(Chuck Flores, ds)。
 ときにしとやかに、ときに颯爽と流れるように奏でられるアルトサックスの音色。曲によって音色も違えば雰囲気も違う8曲が収録されているのに、どれも自然にすんなりと耳に入ってきて心地よい。ラス・フリーマンのピアノがまたいい息抜きになっていて、全体をサポートするベン・タッカーのウォーキングベースもはまっている。とても聴きやすいジャズなのに、どこかそれだけにとどまらないところも感じさせる。大好きなアルバムです。