2012年7月29日日曜日

『American Classic』Willie Nelson

 2009年。ウィリー・ネルソン。
 その名のとおり、アメリカのスタンダードナンバーが並んでいる。ウィリーはカントリーのイメージが強いが、このアルバムはジャズ寄りか。まあ、スタンダードとはいえ私の知っている曲は半分もないんだけど。やさしい包み込むような彼の声はいいですね。ゆったりとした気分になる。「If I Had You」ではダイアナ・クラール(Diana Krall)と、「Baby, It's Cold Outside」ではノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とデュエットしている。後者は、『ノラ・ジョーンズの自由時間』私の記事)に入っているのと同じものです。
 半年くらい前だったか、とあるカフェでウィリー・ネルソンがかかっていて、一緒にいた友人が私に紹介してくれた。それを機会に彼のアルバムをたまに聴くようになった。どこかほっとします。

2012年7月28日土曜日

『図解・気象学入門』古川 武彦、大木 勇人

 講談社ブルーバックス。副題「原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図」。
 すごく系統だってよく考えられた構成で、説明も分かりやすい。どうして雲が空に浮かんでいられるのか、などに答える「1章 雲のしくみ」。雲の粒がどうやって雨に変わるのか、などの「2章 雨と雪のしくみ」。どうして正午より遅れて最高気温が記録されるのか、といった「3章 気温のしくみ」。風がどうして生じるかを説明した「4章 風のしくみ」。梅雨はなぜ起こるのかを、俗説の訂正を交えて解説した「5章 低気圧・高気圧と前線のしくみ」。台風はなぜ日本にやってくるのか、などの「6章 台風のしくみ」。そして最後に、最先端の天気予報の出し方を教えてくれる「7章 天気予報のしくみ」。
 もちろん専門用語は出てくるが、難しい数式などは一切なく、なのにしっかりとした知識を授けてくれる。こなれた解説文をサポートする、センスのいい適度な量の図がまたいい。
 天気予報士を目指すような特殊な人ではなく、身の回りに当たり前に存在している天気に興味を持つごく普通の一般人に、最適な入門書だと思う。私は気象学についてはこの本の内容で十分です。

2012年7月22日日曜日

『10th Anniversary BEST』押尾コータロー

 2012年。メジャーデビュー10周年を記念したベストアルバム。2枚組で、「Upper Side」と「Ballade Side」に分かれている。前者はノリのいい曲、後者はバラードだ。よく言われる「一人で弾いているとは思えない」ような曲は、主に「Upper Side」に入っている。彼のすごいところはそのような曲ばかりではなくて、落ち着いた素敵なバラードも多く作っているところだと思う。守備範囲が広い。
 私は、オリジナルアルバムをほとんど持っているアーティストのベストは基本的に買わないのだが、今回は半分以上の曲が再レコーディングされたということで、購入してみた。2枚のCDにそれぞれ1曲ずつ新曲が入ってもいたし(「RELATION!」と「MOTHER」)。再レコーディングされた曲は、イントロが新たに加わっていたり、オーヴァーダビングされていたり、ギターが替わっていたり、解釈が変わっていたりいろいろである。最初は聴きなれたオリジナルの方がいいような気もしたが、今回のバージョンも悪くはない。CDを全部持っている人でも、このアルバムは買ってもいいかもしれない。
 「天使の日曜日」に顕著なギブソンの枯れた感じは、好きな人にはたまらない音色なんだろうなと思う。それにしても、「ボレロ」がこのアルバムに含まれていないのはちょっと意外な感じがした。「木もれ陽」と「ずっと...」が入っているのは素直にうれしい。
 この夏と秋、2回に分けてツアーをする。夏は「Upper Side」、秋は「Ballade Side」。おもしろい企画だと思う。夏バージョンはすでに始まっている。私は体調の問題で、昨年からコンサートを封印しているのだけれど。

2012年7月16日月曜日

『TYPOGRAPHY 01』グラフィック社

 [タイポグラフィ]文字を楽しむデザインジャーナル。
 「フォントをつくろう!」という特集に惹かれた。今まさにフォントを作るソフトウェアを比較検討していたところだったから。特集では、フォントのデザインの仕方、自分で作った文字をフォント化する方法、そのためのソフト(パソコン、iPad)、そのソフトの簡単な使い方、売り方まで、わかりやすく解説している。和文と欧文に分けて説明しており、ソフトとしてはFontographerとOTEdit、そしてFontLab Studioを取り上げている。ネットサーフィンからだけでは得られないコツなどがいろいろ書いてあって、とても役に立った。私向きのソフトも見つかったし。
 特集のほかにも、タイポグラフィに関連する作品や書籍の紹介をしていたり、タイプファウンドリー(フォントを作っている会社)のリストが載っていたり、Webフォントに関する連載があったりと、文字好きにはたまらない内容となっている。今の私の興味に合っているというだけかもしれないけれど。
 次号は2012年秋の予定。

2012年7月15日日曜日

水出し文山包種

 夏になった。夏になったら作るのが、台湾茶の文山包種(ぶんざんほうしゅ)を使った冷茶である。ふつうに熱く煎れたものを冷やしてもいいのだが、私は水出しにする。水出しの方がよりまろやかな感じに仕上がるからだ。文山包種独特の花の香りはそのままに、さわやかな夏を味わえる。
 作り方は簡単。ポットに多めの茶葉と水道水を入れて、一晩冷蔵庫に入れておくだけ。1日くらい茶葉を入れたままでもなんともない。水道水じゃなくてミネラルウォーターでもいいけれど、硬度の低い日本のミネラルウォーターの方がいい。私は水道水で十分だと思う。塩素臭はお茶に含まれるビタミンCが分解してくれるし。ちなみに茶葉の量は、写真の800mLくらいのポットに大匙4杯くらい入れている。適当だけど。右のポットは、タリーズコーヒーで買った水出しコーヒー用のポット。何を使ったっていい。
 この文山包種の冷茶は、かなりお薦めです。

2012年7月14日土曜日

『常識として知っておきたい「美」の概念60』城 一夫

 パイインターナショナル。
 西洋編と日本編に分かれている。西洋編では、「ヘレニズム」「ロマネスク」「ゴシック」「ロココ」「エコール・ド・パリ」「アール・デコ」など46の概念、日本編では、「枯山水」「幽玄」「わび」「さび」「萌え」など14の概念が取り上げられている。各ページには多くの写真が掲載されていて、それぞれに解説が付いている。ひとつの概念に2~4ページを割いている。
 こういうコンセプトの本の出版を待っていた。でも期待が大きかっただけに不満も大きい。例示されている作品は、すべて画像を掲載してほしかった。概念を説明するのに作品例をいくつも並べていることが多いが、イメージがつかめない。それを掲載するためにページ数が増えたって、本の大きさが大きくなってもいいではないか。あと、人名などには、索引にでもいいから、ローマ字綴りがほしい。そして、これは個人的な好みかもしれないけれど、美術の本なのにレイアウトや組版が見る人にやさしくなくて読みづらいと思う。取り上げられている概念が欧米と日本だけに限られているのも気になる。ほかの地域にも「美」は存在しただろうに。
 西洋編と日本編では、後者の解説の方が断然おもしろい。著者は日本人だから、日本についての理解の方があるということか。西洋編と日本編を分冊にして、内容をもっと充実させたらよかったのに、と思う。
 この本は辞書的な使い方をするのがいいんじゃないかと思う。いろいろ不満はあるけれど、美術や文化の理解には役に立つ。

『ハツコイ』LUPICIA

 緑茶にレモンとレモングラスを重ねて、とてもさわやかなお茶に仕上げている。レモンと緑茶って意外にいい組み合わせなんですね。おいしいです。ビタミンCが多そう。
 私にとっての初恋はこんなにみずみずしくてさわやかなものではなかったので、ほろ苦さを加えたくてダークチョコレートを口に入れました。でもこのお茶にチョコレートは合わない。ラングドシャのようなもっと軽いお菓子の方がいいみたい。
 夏限定茶。

LUPICIA

2012年7月10日火曜日

『ギター・レコーディング・ハンドブック』中村 文俊

 リットーミュージック・ムック。
 マイクやモニター環境の話をちょっとした後、ギターの録音に特化した解説に入っていく。
 私にとって欲しい情報はアコースティックギター(アコギ)に関するものだったのだが、ギターにもいろいろあるんですね。アコギの録音のほか、クリーン系のエレクトリックギター(エレキ)の録音、ディストーション系のエレキの録音、弾き語りの録音、録音後のミキシング。わりと薄い本の中にそれらを詰め込んでいるので、それぞれに充てるページもそれなりに少なくなってしまっている。結果、あまり突っ込んだ話にはなっていない。
 でも、マイクのセッティングの話と、ギターのイコライザーのポイント、リバーブとディレイとコーラスの簡単な説明は、少し役に立ったかな。細かい話はこの本だけじゃ全然わからないままだけど。要はいろいろと試行錯誤してやってみてください、ということらしい。

2012年7月8日日曜日

『ASTOR PIAZZOLLA~アストル・ピアソラ作品集~』大萩 康司

 2012年。大萩はクラシックギタリスト。
 ギターソロ・アルバムではないが、当然のことながらすべての楽曲に彼のギターが絡んでいる。「リベルタンゴ(Libertango)」と「タンティ・アンニ・プリマ(Tanti anni Prima)」はギターとバンドネオン。「タンゴ組曲(Tango Suite)」と「来たるべきもの(Lo Que Vendra)」はギター・デュオ。「タンゴの歴史(Histoire Du Tango)」はギターとフルート。「ブエノスアイレスの四季(Las Estaciones Portenas)」と「大草原の夕暮れ(Tardecita Pampeana)」はギター・ソロ。
 きれいにまとまっている。うまい。でもちょっと物足りない。勝手な思いかもしれないが、ピアソラはもっと力強くて躍動感のあるイメージがある。クラシックギターが中心だと誰がやってもこうなっちゃうんだろうか。うーん、本当にこのアルバムは情感もあってきれいなアルバムなのですが。
 ―私には美しすぎる。

2012年7月7日土曜日

『カシスブルーベリー』LUPICIA

 Cassis & Blueberry。
 フレーバードティーは、においだけがきつくて味はいまいちということがよくある。でもこれは違う。味がしっかりとしている。もちろんカシスとブルーベリーを混ぜたような味。
 おいしい。味がしっかりしていないと、冷めたときに気の抜けた感じになってしまうんですよね。最初からアイスティーにした場合はまた違う議論になるわけではあるけれど。基本的にフレーバードティーはアイスティー向きだと思うけれど、これはホットで十分いけます。

LUPICIA

2012年7月1日日曜日

『Hannah nouveau』高橋ピエール

 ハンナヌーヴォー。東京の目黒区にある『Hannah CAFE』で行われていた高橋のギター演奏を再現したコンセプトCD。ところどころに、雨音とかカフェ店内のざわめきを思わせるようなサウンドが取り入れられている。ピエール組曲の4曲がアルバム内に散りばめられているが、そのほかの8曲はすべてカヴァー。聴いたことがあるけれど曲名まではなかなかたどりつけない絶妙な選曲(わかったのは「シェリーに口づけ(tout tout pour ma cherie)」(M. Polnareff)と「サンバサラバ(samba SARAVAH)」(powell/moraes/barouh)くらい)。全体の選曲も、クラシックギターのアレンジもいい。クセがなく聴きやすくて、私は好きです。
 そのほかの曲は、「oh constance」(Marden Hill)、「女性上位時代」(Armando Trovaioli)、「luz do meu caminho」(Paulo Jobin)、「coracao vagabundo」(Caetano Veloso)、「oye papa, oye mama」(M. Alejandro)、「week end」(Y. Konishi)。
 ただ一般には流通していないみたい。ピエールレコードで購入することができます。最新作の『À ton oreille...』(私の記事)はアマゾンでも売ってるんだけど。