2012年3月25日日曜日

白いアルストロメリア

 色鮮やかな花たちが並んでいる。ミモザの黄色が目に飛び込んでくる。ああ、もうこんな季節なんだ。久しぶりの花屋は何となく緊張する。
 店内を物色していると、赤みがかったオレンジ色のカーネーション(実際のところ購入するまでそれがカーネーションであることに気づかなかったのであるが)と白いカラー(カラーという名前の花です)を組み合わせた花束のアレンジメントが目に入った。これはいいんじゃないか。でもちょっと寂しい。
この花束にもうちょっと花を足してボリューム感を出してください。白を中心にした清楚な感じで、色はあまり加えないで。
そう店員に告げると、白いスイートピーと白いアルストロメリア、そしてユキヤナギを加えて、全体的に盛ってくれた。薄いピンクがあってもいいんじゃないか、と思いはしたが、これはこれですっきりとしていて、なかなかいい。これに決めた。
 昔は、アルストロメリアといえばピンクや赤、黄色が主体だったような気がする。最近は白をよく目にするが、流行なのだろうか。描きづらい花だけど、花保ちがよく華やかさもあるので、我が家にはよく登場する。絵ではどれがこの花かわからないかも。カーネーションの手前にある白い花です。それと、絵の中にはユキヤナギは登場していません。あのたくさんの花をどう表現したらいいのか思いつかなかったので。

『A Night at Birdland, Volume One』Art Blakey

 1954年の録音。バードランドというジャズクラブでのライブを収めたもの。アルバムタイトルの通りですが。アート・ブレイキーはドラムス。
 すごく勢いが感じられて、これがジャズライブの醍醐味なんだ、と思った。ジャズの中ではハードバップと呼ばれるジャンルらしいが、私にはよくわからない。でも力強さがすごい。1曲目の「Split Kick」から引き込まれる。クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)のトランペットとルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)のアルトサックス、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)のピアノがうまい具合に絡み合って、それをカーリー・ラッセル(Curly Russell)のベースとブレイキーのドラムスがまとめている感じ。 個人的にはルー・ドナルドソンのサックスの音が好きですね。でも、ほぼトランペットのソロだけで成り立っている3「Once in a While」のクリフォード・ブラウンもかなり良いです。他の曲のトランペットはあれっ?というところもないわけではないですが。

2012年3月18日日曜日

パレットリニューアル

 今のパレットは小学校1年生の時から使っている。でももうちょっと大きなものが欲しくて、リニューアルすることにした。この機会に、パレットに出している絵の具も10種類ほど新しい色を追加した。ホルベインの絵の具が中心だが、シュミンケの絵の具も買ってみた。絵の具を変えたからと言って絵がうまくなるわけではないが、新鮮な気分にはなる。
 ちょっと長くなるけど、列挙する。写真では、右上から下まで行って、次に左上から下まで行く順番だ。

Permanent Alizarin Crimson パーマネント・アリザリン・クリムソン
Crimson Lake クリムソン・レーキ
Rose Madder ローズ・マダー
Vermilion バーミリオン
Lemon Yellow レモン・イエロー
Permanent Yellow Deep パーマネント・イエロー・ディープ
Yellow Ochre イエロー・オーカー
Permanent Green No.1 パーマネント・グリーン No.1
Permanent Green No.2 パーマネント・グリーン No.2
Viridian Tint ビリジャン・チント
Ultramarine Light ウルトラマリン・ライト
Cobalt Blue コバルト・ブルー
Permanent Violet パーマネント・バイオレット
Payne's Grey ペインズ・グレイ
Ivory Black アイボリー・ブラック
Burnt Sienna バーント・シェンナ
Burnt Umber バーント・アンバー
Cadmium Red Deep カドミウム・レッド・ディープ
Opera オペラ
Translucent Orange トランスルーセント・オレンジ
Cobalt Violet Light コバルト・バイオレット・ライト
Lavender ラベンダー
Cerulean Blue セルリアン・ブルー
Helio Turquoise ヘリオ・ターコワイズ
Sap Green サップ・グリーン
Olive Green オリーブ・グリーン
Phthalo Green フタロ・グリーン
Indigo インジゴ
Raw Sienna ロー・シェンナ
Chinese White チャイニーズ・ホワイト

2012年3月17日土曜日

『For the Good Times』The Little Willies

 2012年。メインヴォーカルはノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とリチャード・ジュリアン(Richard Julian)。
 いろんな雰囲気のカントリー曲が詰まっている。でもちょっとごちゃごちゃした感じがする。カントリーってそういう分野なのかもしれないけど。同じリトル・ウィリーズのアルバムでも、前作(Little Willies)
の方が好きだったかも。
 私はやっぱりノラの声が好きなので、彼女の歌う2「Remember Me」とか、10「For the Good Times」、12「Jolene」などのしっとりとした感じなのが好きです。でもデュエットの4「Lovesick Blues」、11「If You've Got the Money I've Got the Time」なんかもいいですね。

『Singbulli Super Fine 2011-DJ30』LUPICIA

 シンブーリ・スーパーファイン。袋には、「SINGBULLI SFTGFOP1 SUPER FINE 2011-DJ30」と書いてある。インド、ダージリンのミリク地区にある、シンブーリ茶園によるファーストフラッシュ。つまり春摘み紅茶。
 フレッシュな花のようでありながら、きつすぎない優雅ないい香りがする。それに出しゃばりすぎないほのかな甘みがすごくいい。若々しくて爽やかなのに貫禄がある。長く続く余韻が心地よい。これはおいしい。ダージリンのファーストフラッシュはこうでなくちゃと思う。ファーストフラッシュは青臭すぎて苦手な時期があったけれど、この紅茶だったらそのころでもおいしく感じたかもしれない。

LUPICIA

2012年3月14日水曜日

フラメンコを踊る女

 函館に「レストラン バスク」というスペイン料理店がある。路面電車の杉並電停の目の前にある緑町通り、それは電車通りから見ると遺愛女子校の左側にあたる道なのだが、そこをしばらく行くと、左手に見える三角屋根のレストランがある。それが「レストラン バスク」である。名前からわかるように、スペイン、バスク地方で修業したオーナーシェフ、深谷氏が営む料理店である。函館の新鮮な魚介類、庭で採れた野菜などを使って、バスク料理の他スペイン料理全般を供している。店内で熟成される自家製の生ハムがたまらない。この生ハムは客席テーブルのすぐ横で、シェフ自身が切りとってくれる。私はグルメではないので、そんなにたくさんのスペイン料理を食べたことがあるわけではないのだが、少なくとも道内でこの店よりもおいしいスペイン料理を他に知らない。函館に行ったときに立ち寄りたい店の筆頭である。
 そういえば「バスク」には、店を切り盛りしているシェフの奥さんの名前の入ったフラメンコのポスターが貼ってあった。そんなことを思い返しながら描いた絵。

レストラン バスク」(RESTAURANTE VASCU)函館市松蔭町1-4(地図

2012年3月11日日曜日

『So Beautiful Or So What』Paul Simon

 2011年。ポール・サイモン。
 1曲目の「Getting Ready for Christmas Day」で、いきなり驚かされる。誰もが考えつきそうなのにやってこなかった試みがなされていて、ギターのバッキングがすごいことになっている。人工的に音量を上下させて、独特のグルーヴを醸し出している。実のところ、聴き慣れないうちは、酔ったような感じになってかなり気持ちが悪いが、聴き続けていると妙にはまる。2曲目の「The Afterlife」でも同じ試みがなされている。他の曲はそんな新しい試みはしていないみたいだけど、いいですね。音がすごくきれい。ポールの声とギターの音がそれぞれに立っていて、立体感がある。7「Amulet」はインストの曲だけど、美しい。5「Love and Hard Times」もきれいな曲ですね。8「Questions for the Angels」は昔の彼の曲を聴いているような静かな曲で、好きです。9「Love & Blessings」は、場面構成がおもしろい。全然違う雰囲気のフレーズを見事にひとつの曲にまとめている。3「Dazzling Blue」とかも好きです。4「Rewrite」のギターいいな。存在感がすごいのは1曲目とタイトル曲10「So Beautiful Or So What」ですね。
 音楽自体はサイモンとガーファンクルの頃と違うけど、変わらない声を聴くとなんだか安心する。

2012年3月10日土曜日

『カサブランカ』可否茶館

 Casa-Blancas。ニカラグアのカサブランカ農園のコーヒーだと思う。なぜか可否茶館のホームページにはこのコーヒーについて何も書かれていないので推測だけど(でもたぶん合ってる)。中煎りくらいの焙煎で、豆は大きめ。雑味は少しあるけれど、酸味と苦みがどっちも感じられて、味は豊か。個人的には酸味はこのままで苦みがもうちょっと強い方がいいけれど、まあ悪くはない。ナッツのような、とはよくコーヒーについて形容される言葉だけど、これもそんな感じ。ただ、香りについては残念ながらコメントできないのです。ここのところずっと鼻炎で鼻が利かないので。


可否茶館HP

2012年3月6日火曜日

『La Galette』Paysan Breton

 『ラ・ガレット』。ペイザン・ブルトンのチーズ。フランスのブルターニュ産。
 パンケーキみたいな形をしているから「ガレット」という名前なのかな。見るからにウォッシュタイプなんだけど、そんなににおいはきつくない。アナトー色素が入っているから、もしかするとそのせいで表面がオレンジ色のウォッシュに見えるだけで、本当は白カビタイプなのかもしれない。クリーミーですごくおいしい。これくらいの味の濃さはまさに私好み。軽めのウォッシュ、もしくは熟成した白カビという感じです。

2012年3月1日木曜日

『猫背の目線』横尾 忠則

 日本経済新聞出版社。日経プレミアシリーズ。
「嫌なことはしない、好きなことだけをする」という生き方を基本路線に据えながらも、それだけにはとどまらない横尾によるエッセイ集。決してうまいとは言えない文章なのだが、そのちょっとクセのあるところがまた、なかなかに味があって、等身大の著者の姿がよく表れている。横尾はもちろん有名な美術家であるが、このエッセイ集では大上段に振りかぶったような芸術論なんてものはまったく出てこなくて、気取らない感じの日常がつづられている。『病の神様』という本を出すほど病弱な彼の言葉は、病気との向き合い方を教えてくれる。体が弱くてもあれほどの芸術活動ができるのだと思うと、勇気づけられる。本当に素朴で飾り気がないのに、妙に引き込まれてしまう不思議な文章。

 本文とは全然関係がないのだが、ひとつひとつのエッセイのタイトル文字が絶妙に字間調整されていて、つい見入ってしまった。