2011年6月29日水曜日

『コロンビア・トレドエリア』徳光珈琲

 ティピカ・カツーラ種。
 柔らかい酸味をベースに、ほんの少しの苦味。味は多少クセがあるとはいえ、淡泊な方だと思う。
 ただ、正直なところ感想を述べづらい。なぜだかわからないけれど、飲むたびに印象が変わる。買ってまだ日が浅いうちはかなりおいしいと感じていたのに、この数日はあまりぱっとしない。私の体調のせいなのか、気温や水温、湿度などの環境要因のためなのかは、よくわからない。いつも同じように淹れているつもりなのだが。コロンビアは比較的好きな豆だけれど、次はちょっと手を出しづらい気分。

徳光珈琲
『徳光珈琲円山店』札幌市中央区大通西25丁目1-2 ハートランド円山ビル1F(地図
『徳光珈琲大通店』札幌市中央区大通西3丁目大通ビッセ2F(地図

2011年6月28日火曜日

『Pōlani』Daniel Ho

 2009年。ポーラニ。ダニエル・ホー。「Pōlani」はハワイの言葉で「Pure(純粋)」という意味。本作はウクレレソロアルバムである。でもダニエル自身はウクレレだけじゃなく、ハワイアンスラックギターのアルバムを出してみたり、元はプロのキーボーディストだったりと、色んな顔を持っている。
 このアルバムを初めて聴いたとき、なんてきれいな音色なんだろう、と思った。甘く柔らかい音で、ウクレレとは思えないほどサステインが長い。全曲コアロハ(KOALOHA)のテナーカスタムを使っているようだが、この音の良さはそれだけのためではないだろう。本人は、本当に良いものを作るために少なくとも4回はリミックスしたと言っている。もちろんその他の要素として、レコーディング環境や演奏技術もある。
 彼はジェイクのようには弾かない。すべての音を指で正確にピッキングしながら、慎重に音を積み重ねていく。できあがった音楽は物静かではあるが、しっかりとした土台の上に乗っているという安定感がある。彼は半音とユニゾンという、ある意味正反対の性格を持つような2つの音程を大事にしているという。その意識もまた、この美しい音楽を作り出す素地となっている。
 このアルバムは、たぶんアマゾンとかでは売っていない。だからダニエル本人のウェブサイトを下に載せておいた。以前は楽譜も売っていて、私も購入したのだが、今は売られていない。自分が抱えたウクレレから、この音楽が流れ出すのを聴くのもまた楽しいものだ。ちなみにすべてローGチューニングである。

Daniel Ho's HP

2011年6月26日日曜日

『茉莉金元宝』LUPICIA

 Jasmin Ancient Coin。モーリーキンゲンポウ。「手毬(THÉ MARI)」シリーズの中の一品。工芸茶。

 ジャスミンの香りを付けた緑茶。少しの渋みと強い甘みがあって、おいしい。お湯を入れる前はハート形をしており、真ん中のひっこんだところにほんのちょっと赤い千日紅の花が見えて、かわいい。お湯を入れたとき、本来であれば、広がった茶葉の両サイドからジャスミンの白い花が立ち上り、その2方向から来たジャスミンが中央で出会ったところに千日紅の花が開く、という段取りになっているのだと思われる。でも残念ながら今回はそうはならなかった。羽を広げた緑茶がひっくり返ってしまった。どうもこれまでルピシアで購入した工芸茶は、見た目がうまくいかない。味はとても良いと思うのですが。
 ちなみに茉莉はジャスミン、金元宝は中国の昔使われていたお金のことです(英訳を見ればわかりますね)。

LUPICIA

2011年6月22日水曜日

『Le Morning』FAUCHON

 モーニング。フォション。「森林を思わせる香りとスパイシーさを兼ね備えた、バランスのとれた紅茶。ミルクを少々加えてもおいしく頂けます。」

 インドとスリランカの紅茶をブレンドしている。詳しい産地は不明。BOPタイプ。説明書きにあるとおり、本当に味、香りともにバランスがいい。やや酸味があるかな、というくらい。香りがきちんとあって、味がしっかりしているのが良い。このことは紅茶に求める条件としてはごく当たり前のことなのかもしれないけれど、これを満たしていない紅茶にまま当たるのも事実。このブレンドは安心して飲めます。

FAUCHON

2011年6月19日日曜日

『人間の条件』ハンナ・アレント

 ちくま学芸文庫。Hannah Arendt。志水速雄 訳。
 本書はもともと、シカゴ大学で行われた「活動的生活」という一連の講義の内容である。「人間の条件」という表題よりは「活動的生活」の方が、本書の内容にぴったり来るように思われる。
 ともあれ、著者は人間の条件の最も基本的な要素として、労働、仕事、活動の3つを挙げる。そしてこの3つのことを指して、活動的生活と呼んでいる。これは「私たちが行なっていること」である。実のところ、労働と仕事の区別は現代に生きる者にとってちょっとわかりづらい。それは現代では、かつて仕事と呼ばれていた部分が労働に組み込まれてしまっているからだと言える。そして現代では労働は善であるとの語られ方をすることが多いが、古代、特に古代ギリシアでは必ずしもそうではなかった。労働は消費されるものであり、何かの生産物を作り出す仕事とは厳密に区別されていた。そして労働を担うのは奴隷であって、ポリスの成員である市民は労働しなかった。その代わりに政治あるいは活動に携わっていた。ここで、労働ばかりでなく奴隷の概念も今とは大分異なっていることは興味深い。また労働は私的領域に係ることであり(ちょっと違うかも)、政治は公的領域に係ることあったが、現代ではどちらの領域もあやふやになり、大衆社会に取って代わられた。大衆社会はいわば消費社会であり、もともと消費されるものであった労働がこのように前面に出てきた時代こそが現代だというわけである。著者は、このように仕事や活動よりも労働こそが上に位置する現代という社会に、何らかの危惧を抱いているようなそんな雰囲気がある。それが実際にどのような危惧であるのかを読み取る読解力は私にはなかったが、それもまたひとつのテーマなのだろうと思う。
 正直なところこの本は難解で、私の手に負えるような代物ではなかった。だからもしかすると、上で述べたような私の理解も見当違いなのかもしれない。興味のある人は実際に本書に当たってほしい。
 著者はいつでも思想(?)の源流を探ることを忘れない。そしてその源流から始まって、それが時代を追うごとにどのような変遷を辿ってきたのかを丁寧になぞっていく。それだけに著者の言い分には説得力がある。ただしこのことで、現代私たちが使っている言葉と著者のその言葉のとらえ方の間に開きがでてしまい、読者としては軽い戸惑いを感じることにもなる。著者の言葉には歴史の重みがあるが、私たちにはそれがない、と言えばいいだろうか。例えば著者が「労働」という言葉を発したとき、著者の中ではそのイメージは多くの意味を含むものとなっているのだが、現代に生きる私たちが「労働」という言葉に対して持つイメージとそれとはかなり異なる。本書を読み進めるにつれその壁は埋まっていくとはいえ、著者から引き離されないように食らいついていくのは、少しばかりエネルギーがいる。しかしながらそれだけのエネルギーをつぎ込んで読み切ったその先には、読者の中にそれまでにはなかったもうひとつの眼が生まれていることは確かであろう。

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2011年6月18日土曜日

『グレナダ』LUPICIA

 Grenada。「グアバで香りづけした紅茶に、パパイヤの果肉をふんだんに刻み込みました。紫・黄・紅の花が南国らしい甘い芳香を漂わせます。」

 甘い紅茶。たぶんパパイヤの甘さ。でもしつこくなくておいしい。ちょっとグアバの香りが入っているのがいいのかも。狙ったわけではないと思うが、少しだけルイボスティーっぽい雰囲気がある。これはよくできたフレイバードティーです。ちなみに紫・黄・紅の花とは、ブルーマロウ、マリーゴールド、サフラワーの3つの花のこと。
 この南国っぽいお茶になぜスペインの地名を?と思ったが、それは「グラナダ」でした。「グレナダ」はカリブ海の小国です。わからないことはきちんと調べないと、と今更ながら思った次第。

LUPICIA

久しぶりの入院

 いつも記事が滞りがちな私。また1週間書かなかった。いや、書けなかった。今回は言い訳ができる。
 軽い手術のため、10歳のとき以来の入院。本日退院。2週間経ったら普通の生活をしてもいいよ、とは医者の弁。でも無理をしない仕事であればしてもいいらしい。どこから先が無理をする仕事なんだろう。
 それにしても手術って痛いんですね。結構軽い気持ちで受けたものの、術後は痛くて本も読めなかった。何冊か入院グッズに紛れ込ませておいたのに。
 2、3日は安静、と言われつつも、パソコンくらいならいいだろう、と高を括って書いています。何かあっても通院で何とかなりそうだし。

2011年6月12日日曜日

『東チモール』徳光珈琲

 東チモールのコーヒーは初めて飲んだ。というか、東チモールでコーヒーを作っているのも知らなかった。この地で商品作物といえばコーヒーくらいしかない、というネット経由で手に入れた事実は初耳だった。
 このコーヒー豆はレテフォホ村のもので、フェアトレード商品です。煎りはハイローストだから、やや軽めの焙煎といったところ。店員が、ペーパーフィルターで淹れるんだったら豆は少なめ、抽出時間も少なめにするといい、と教えてくれたので、それに従って淹れています。
 透明感があってすごくおいしい。クセが少なく、すっきりとしていてキレがある。レベルが高いと思う。購入するのが初めて、ということもあり、100グラムしか買わなかったが、これなら200グラムで良かったかも(徳光珈琲では基本の量が200グラムなのです)。

徳光珈琲
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2011年6月11日土曜日

『My Life Will...』張懸

 2006年。チャン・シュエン。Zhang Xuan。台湾の女性シンガー。
 夏川りみのアルバム『ぬちぐすい みみぐすい』(記事)の中の「寶貝(BAO BEI IN THE NIGHT)」を世に出した人。その原曲を聴きたくて購入してみた。
 全編アコースティックギターと彼女の声が中心となった曲で構成されている。ちょっとやる気がなさそうに軽い感じで歌う彼女の声とギターの掛け合いは、何となくデビューからそれほど年数の経っていないスザンヌ・ヴェガを彷彿とさせて、見事に私の波長と合った。たまらなく好きです。決して巧くはないギターだけれど、そのぎこちなさが逆に歌の雰囲気にはぴったりと合っていて、なかなかいい(レコーディングでは必ずしも彼女が弾いているわけではありません)。肩の力が抜けた感じが、ちょうど自宅で友人と食事している合間にひょいとギターを取り出して弾き語っているみたいだ。まるで自分がギターを抱えて弾いているのを聴いているような気にもなる。
 1「Scream」と11「寶貝(in a day)」が特に好き。でも他の曲も全部良いです。「まさに70年代フォーク」と表現しているブログがあったけれど、どうなんだろう。この表現が当たっているかどうかはわからない。私が特に70年代フォーク好きなわけでもないから。私の印象はスザンヌ・ヴェガとかトレイシー・チャップマンって感じですね。
 とにかく、張懸を教えてくれた夏川りみに感謝です。

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2011年6月8日水曜日

『醍醐芳晴、永山裕子、水彩画二人展』大丸藤井セントラル

 大丸藤井セントラルスカイホール。2011年6月7日~12日。だいごよしはる、ながやまゆうこ。

 毎年この時季になると永山裕子展が大丸藤井セントラルで開かれているのを、過去のブログ記事を検索してみて気がついた(2009年2010年)。そうしたらだいたいのことは語り尽くしてしまってるんですね。あと書くことと言えば、個々の作品についてくらい。だから今回は醍醐芳晴との違いみたいなことを簡単に記すにとどめたい。
 どちらも水彩画の良さを引き出している素敵な画家だと思う。永山が奔放な筆遣いで色彩に溢れている感じがするのに対し、醍醐はわりとかっちりとした線で落ち着いた色彩構成をしていると思う。その差は風景画などに典型的で、醍醐は写真からそのまま描き起こしたかのような丁寧さを感じさせる。永山の絵でいいのはダントツで花である。花を描かせたら天下一品だと思う。でもそれ以外の静物はちょっと説明的な感じがして、私はあまり好きではない。そういった静物画であれば、醍醐の方がデッサンもしっかりしているので見ていて安心感がある。人物画はそれぞれに良いところがあるが、やはり永山の方が色は豊かだ。対する醍醐は余白を生かした画面構成で、色もシンプルできりっとした印象がある。私にはどちらがいいとも言えない。
 あまり画風とは関係ないかもしれないが、永山の描く透明感のあるやさしい紫色と、醍醐の描く渋い緑色に強く惹かれた。
 個人的な好みの問題だが、私は永山の描く絵の方が好きである。

大丸藤井セントラル

2011年6月6日月曜日

『Prestige Camembert』Alpenhain

 プレステージ・カマンベール。ドイツ産のカマンベールチーズ。高級カマンベールといった意味だろうか。
 しっかりとした塩味が付いており、噛むほどにチーズの甘みが口の中に拡がる。食べやすくておいしい。まあ、カマンベールは概して食べやすいのであるが。どこがどう高級(直訳すれば「威信のある」)なのかはわからないが、悪くはない味だ。

2011年6月5日日曜日

パークタワー東京20110520

 パークタワー東京は、東京タワー、増上寺で有名な芝公園内に立地するホテル。結構好みです。
 ホテル内のショップの外観が雰囲気があって良かったので、描いてみました。ショップの入り口には大きな立て看板が置いてあり、それは営業時間の変更のお知らせでした。通常夜中の1時までの営業が、震災後は22時には閉めているという。店内の照明はそれほど暗くしてはいなかったようですが、営業時間を短くすることで節電しているというわけです。関東・東北地方等では当たり前のように行われているこの節電が、北海道ではあまりなされていない、という事実に複雑な気分。

ザ・プリンス パークタワー東京』東京都港区芝公園4-8-1(地図