2010年11月30日火曜日

『秋桜』丸美珈琲店

 コスモス。季節のコーヒー。たまにしかこの店に行かないから、いつからいつまで売っているコーヒーかどうかはわからない。
 やわらかい口当たりの、バランスのとれた味。飲みやすい。良いブレンドです。目の前で数種類の豆を混ぜて作っていたのに、ぼーっとしていてチェックし忘れたのが残念。

 昨日、今日と雪です。昨日は、不覚にも、滑って手を道路の氷面につけてしまいました。鞄の中身も飛び出して、踏んだり蹴ったりでした。これからは、札幌も本格的な冬に突入しそうです。

丸美珈琲店』札幌市中央区南1条西1丁目2番地松崎ビル1F(地図

2010年11月28日日曜日

『Perfect Blue』Sungha Jung

 パーフェクト・ブルー。チョン・スンハ。2010年。
 収録14曲中12曲がカヴァー曲。彼はYouTubeで有名になった、韓国のフィンガースタイルギタリストだが、そのYouTubeで人気の高かったものを中心にアルバムを組もう、との意図があったためだ。
 全体的に派手さはない。むしろ落ち着きさえ感じさせる。それにしても、ギターの音色がものすごくきれい。岸部眞明なみにきれいなんじゃないだろうか。確かな技術を感じさせる。メロディと伴奏(あるいはベース)との分離がよく、クリヤーで心地よいサウンドを聴かせてくれる。
 どのカヴァー曲もいいから、全部取り上げたい気分。でもそんなことできないから、ふたつだけ。プロコル・ハルム(Procol Harum)からの11「A Whiter Shade of Pale(青い影)」、グリーン・デイ(Green Day)の12「Wake Me Up When September Ends」は、心が洗われます。
 そんなカヴァー曲中心のこのアルバムだけれど、私が好きな曲は、チョン・スンハ自身の作曲による1「Hazy Sunshine」、8「Perfect Blue」だったりする。それだけ実力があるということなんだと思う。録音時13歳とは驚きである。今後も楽しみにしている。

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2010年11月27日土曜日

『フォレストスモーク』Entremont

 Forest。フランス産のスモークチーズ。
 私は今までにそんなにたくさんのスモークチーズを食べてきたわけではないが、このチーズはこれまでで一番おいしくいただいた。ふつうのスモークチーズよりも若干軟らかめで、舌触りもなめらかだ。ヒッコリーのスモークも上品でよい。
 調子に乗っていると、すぐになくなってしまうくらい、おいしい。心にブレーキをかけながら、毎日ちょっとずつ食べている。

2010年11月23日火曜日

『コルシア書店の仲間たち』須賀 敦子

 文春文庫。
 ミラノのヴィットリオ・エマヌエーレ通り沿いに、コルシア・デイ・セルヴィ書店は、かつてあった。戦後まもなくから1970年代初頭まで、サン・カルロ教会の軒を借りるかたちで存在したその書店は、聖と俗の垣根をとりはらう新しい共同体を目指して、ダヴィデ・マリア・トゥロルドが中心となって開いたもので、カトリック左派の人々が出入りしていた。
 この本は、そんな人々のひとりひとりにスポットを当ててつづったエッセイである。やわらかいながらも確かな筆致で、優しく包み込むようにして形づくられていく人物像は、どれもこれも魅力的で、どんどん引き込まれていく。著者を書店に導いてくれた、いつも入り口近くの椅子に座っていた名家の老嬢、ツィア・テレーサ。ダヴィデが遠のいたあとに書店を切り盛りしていた、夫のペッピーノ。知恵者であったカミッロやガッティ。文学好きなフェデリーチ夫人。パレスチナのユダヤ人、アシェル・・・。
 その他多くの人々の物語がかたどるコルシア書店というひとつの有機体は、確かにミラノの歴史の一頁を占めていたのだ。その書店がやがて、宗教的、思想的な理由で解体されていくのを見るにつけ、それらすべてがまるで幻であったかのような感覚に陥り、ミラノという町じたいも変質してしまったかのような、そんなうらさびしい気持ちにおそわれる。
 書店の仲間のひとりであった著者から見た、美しくも哀しい物語である。

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『津軽りんご』LUPICIA

 Tsugaru Green。「番茶をベースに、果汁たっぷりの豊潤な青森名産・サンつがるをイメージして香りづけした、和製アップルティーです。」

 香りはまさに「サンつがる」。番茶(焙じ茶ではありません)との組み合わせもよく、味と香りが見事にマッチしている。紅茶版の『津軽』(記事)も悪くなかったけれど、こっちの方が断然良い。すごくおいしい。ヒット作だと思う。お薦め。

 今日二つめのルピシアの記事。『津軽りんご』の記事をすでに書いているつもりだったのに、実は書いていないことを、最後の茶葉をポットに入れている最中に気付き、あわてて記事にした次第。今日は外に出ていないので、お茶やコーヒーを飲みまくりなのです。

LUPICIA

『シークワサー烏龍』LUPICIA

 Shekwasha Oolong。「シークワサーで台湾烏龍茶を香りづけ。さわやかな酸味で、アイスティーにもぴったり。」

 はじめ見たとき、茶葉がいやに細かくて、烏龍茶ではなく緑茶のような感じがした。味もちょっと緑茶っぽく、同じルピシアからでている「Grapefruit Green」(記事)に似ている。でも、それほどまでには香りは強くない。だからホットで入れても嫌みではなく、そこそこおいしい。ただし、これがシークヮーサーの味なのかどうかは別である。柑橘系であることだけは確かなのだが。

LUPICIA

2010年11月21日日曜日

『Lunch & Kafe OPERA』

 この夏、狸小路の一本南側の通りに面して、道路側の壁がすべて取り払われて、内部が見渡せる状態になっているこの店を見たとき、なんて素敵な店ができたんだろう、と思った。この店の横を通るときはいつも夜で、人影のあまり見あたらない店内にあって、雰囲気の良い椅子と木調の床だけが、いやに目に飛び込んできて、私の好奇心をそそった。そのうち、そこを通るたびに客は増えてきて、次第ににぎやかな店になってきた。それでもその店がお酒を供する店なのか、レストランなのか、はたまたただのカフェなのかまるでわからず、お酒の飲めない私は入るのに二の足を踏んでいた。
 それが今日、ようやく、ランチタイムにこの店に入る機会に恵まれた。昼であれば私でも大丈夫だろう、という目測と、友人という心強い力添え(?)があったおかげである。店内は思ったよりも広く、10程度のテーブルが置いてある。もうこの季節になるとオープンカフェとするわけにはいかないのか、道路側にはきちんと壁ができていた。室内の中央右付近には、バーのようなコーナーがあって、カウンター席もある。この店には、ランチタイムとカフェタイムとディナータイム用の3つのメニューがあり、夕方5時までであれば、私一人でも楽しめる感じだった。
 私が店に入ったときには、他に客はいなかったのだが、ほどなく混み始めて、店内の写真を撮ることができなくなってしまった。だから、写真は今日私が食べた日替わりプレートである。鶏肉のソテーに生トマトのソースがかかっていて、ちょっとしょっぱかったものの、わりとおいしいと思った。食後に頼んだコーヒーもまずまずで、量が多いのが嬉しかった。たまには来てもいいな、そう思わせる店だった。

『Lunch & Kafe OPERA』札幌市中央区南3条西2丁目7-1(地図

2010年11月20日土曜日

『The Best of Blind Blake』Blind Blake

 1920年代。ブラインド・ブレイク。
 いいです、これ。時にがさつにぶっきらぼうに、時に渋い高音をじっくりと、そんな自由で味のある歌声に、跳ねるような、踊るギターの音が重なる。リズミカルなギターは、クリヤーで粒立ちがはっきりしていて、潔(いさぎよ)い印象。明るく楽しい気分になれる曲が満載。
 23曲も入っているんだけど、9「You Gonna Quit Me Blues」、13「Depression's Gone From Me Blues」、19「Ice Man Blues」、21「Chump Man Blues」他、お気に入りの曲がいっぱいある。 
 うまいコメントが思い浮かばなくて、悔しい。とにかくお薦めです。私は好きです。

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『冬の珈琲』可否茶館

 Winter Blend。「初雪が降る季節にぴったりな甘く暖かみのある味わいです。」

 気持ち苦味系で、酸味はほとんど感じられない。少しナッツのような香りが口の中に残る。まずまずと言ったところか。
 可否茶館のブレンドは、最高!という感想を抱くようなすごくおいしいコーヒーもないけれど、あちゃーというハズレもない。ある程度以上の品質はきちんと維持していて、そこのところが安心感があって良い。例えば他の店で私の心を惹くようなスペシャルティコーヒーが売られていないとき、可否茶館のブレンドでいいや、という感じになるのは、たぶんそんな安心感のせいだ。そういえば豆源の豆にもそういうところがあって、私の中では、可否茶館も豆源も、「つなぎ」のコーヒーになることが多い気がする。申し訳ない気もするが、つなぎにすらならないコーヒーもあるのだから、それはそれで評価されているということなのだ。たぶん。

可否茶館HP

2010年11月16日火曜日

『C'EST PARFAIT!』LUPICIA

 セ パフェ!。「ハイビスカス、ローズヒップにカシスをブレンドした、体に嬉しいハーブティーです。」

 「セ パルフェ!」の間違いじゃないかと思ってホームページで検索してみたけれど、「パフェ」でいいらしい。余談です。
 説明書きだけを見ると、とても酸っぱいハーブティーのように感じるが、実際はそんなに酸っぱくはない。レモングラスも入っているんだけど。
 飲みやすいです。個人的には、もうちょっとローズヒップを利かせて刺激を強くしてもらいたいところだけど、これくらいの方が一般受けするのかもしれない。普段使いにいいかな。ゴクゴクいけるお茶。それにしても「カンペキ!」とは言い過ぎ。

LUPICIA

2010年11月14日日曜日

『ソレイユ~ポートレイツ2~』村治佳織

 『Soleil Portraits 2』。2010年。タイトルからもわかるとおり、昨年出したアルバム『Portraits』(記事)の続編である。コンセプトも同じく、クラシカルなものからポップス、ジャズ、ボサノヴァなど、様々な分野の楽曲が取り上げられている。どれもこれも粒揃いで、全部紹介したいくらい、好きな曲が多い。佐藤弘和の編曲になるものが半分近くを占めているが、この編曲も小じゃれていて、なのに出しゃばりすぎない絶妙のところにあって、良い。
 このアルバムのメインディッシュは、おそらく2「ギターのためのカルメン組曲」(ビゼー)と、8~10「大聖堂」(A.バリオス)なのだと思う。前者はカルメン組曲のおいしいところをうまい具合に取り込んで、ギターとしてのきちんとした一作品に仕上げている。後者は大聖堂の静と動(内部と外部)の雰囲気が見事に表現されていて、鳥肌が立つほどだ。でも私が一番推したいのは、11「ケルン・コンサート IIc」かもしれない。これはキース・ジャレット(Keith Jarrett)がケルンで行ったピアノソロパフォーマンスから取られたものだが、美しいメロディと、音と音との微妙な間が織りなす空間の感じが心地よい。
 聴きやすいのは、やはりポップス系が中心となる。オリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)の3「そよ風の誘惑」、ギルバート・オサリバン(Gilbert O'Sullivan)の7「アローン・アゲイン」、13「エル・ディア・アンテス」(これは誰の曲なのか知りません)なんかがそうだ。13では村治のさりげない歌声が聞ける。
 しっとりと歌い上げる6「サウンド・オブ・ミュージック」や15「ザ・ウェイ・ウィー・ワー(追憶)」、アグレッシブかつパーカッシブな4「フォーコ」なども、いいと思う。

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2010年11月13日土曜日

『あんず』LUPICIA

 Apricot Houji。「甘く濃厚なあんずの香りを焙じ茶にブレンドした自信作です。」

 味はおいしい。本当に。ちょっとしたフルーツっぽさと焙じ茶の味が立体的に組み合わさり、陽光に照らされた紅葉を感じさせる。でもこのフルーツっぽさは、あんずではない。
 味は素敵なのに、残念なことに香りがむせるくらいに強く、苦手だ。惜しい。

LUPICIA

2010年11月9日火曜日

『深煎りトラジャ』豆源

 昔、好きでよく飲んでいたのが、この「深煎りトラジャ」。でも今回のロットはあまりおいしくない。ちょっとぼやけた味で、物足りない。
 私の味覚が変化した、というのは、あり得る話だ。以前私は、コスタリカのような豆は酸味が強すぎる、という理由で好きでなかったのに、このごろは好んで飲むようになった。最近は苦み一辺倒ではなくなったのだ。

 なんて書いてはみたものの、単に今回の豆が良くなかっただけなんだ、と内心思っている。ちなみに、ふつうトラジャは高い豆だけれど、豆源ではかなり安く買える(そのせいか?いや、昔も安かった)。

『珈琲問屋豆源 北19条店』札幌市北区北19条西4丁目2-24片野ビル(地図

2010年11月7日日曜日

『キャッスルトン・ムーンライト、2010-DJ111』LUPICIA

 Castleton, FTGFOP1 Moon Light 2010-DJ111。「名園が特別につくりあげた夏摘み紅茶。月の光のように優雅でやわらかな風味が広がります。」

 インド、ダージリンのクルセオン・サウス地区にある、キャッスルトン茶園によるセカンドフラッシュ。
 これはおいしい。月の光のような、とは上手いことを言う。花を思わせる、軽やかながらもふくよかな香り。やわらかく舌を包み込む重量感のある味わい。たまらない。
 久しぶりに、本当においしい紅茶に出会えた。

LUPICIA

『高校数学でわかるフーリエ変換』竹内 淳

 講談社ブルーバックス。副題「フーリエ級数からラプラス変換まで」。
 フーリエ級数とフーリエ変換は、任意の関数をサインとコサイン(いわゆる三角関数)で表現してしまおうというもの(複素形式のフーリエ級数とフーリエ変換は一見ただの指数関数に見えるけど、オイラーの公式から結局は三角関数と同等)。ラプラス変換はフーリエ変換とは違う思想に基づいた変換だけれど、このラプラス変換を使うと微積分方程式が簡単に解けるようになるので便利。どちらも物理学や電子・電気工学、制御工学を中心にいろいろな分野で活躍している変換である。と言っても理工系を志している人以外にはさっぱり何のことかわからないと思う。哲学以上に取っつきづらいかも。
 それはさておき、本当に高校数学でわかる。具体的には、微分積分の基本的なところを理解していれば、この本にはついて行ける。「おわりに」に、「ブルーバックス史上、(公式集などを除いて)最も数式が多いかもしれない」と書かれているが、逆に言えば、式の導出などがそれだけ丁寧になされているとも言える。クイズを解いているみたいで、頭の体操にちょうど良い。
 41ページ目にして早くもフーリエ級数の公式が導出されてしまって、あとは何があるんだろうと思ってしまったが、私の知識が浅薄だった。複素形式への拡張や、光ファイバー技術などの様々な応用について、ページが割かれている。学校で教わることなんて社会に出て何にも役に立たない、とはよく聞く辯(べん)だけれど、身の回りで使われている多くの技術は学校で学ぶ知識(や考え方)が基礎になっている、という極々当たり前のことを教えてくれる。
 (理系の人にとっては)本当にわかりやすく書かれているので、フーリエ変換でつまずきかかっている学生や、今ひとつ納得しきれずに社会人になってしまった人には最適の本だと思う。私の今後の人生に使うかどうかは別の話だけれど(教養書なんてそんなものだ)。

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2010年11月6日土曜日

『ビギンの島唄 オモトタケオ3』BEGIN

 2010年。「オモトタケオ」は漢字で書くと「於茂登岳男」。石垣島の真ん中にある山は於茂登岳。で、石垣出身のビギンが島唄を歌うとき、現れてくる心の住人が「オモトタケオ」。
 このアルバムは、なんだかとっても昭和4、50年代の香りがする。沖縄返還の頃。私は島唄の定義がわからないけれど、何となく琉球歌謡のことなのかなと感じる。歌詞はちょっと聴くとふざけているようにも聞こえるけれど、聴き込んでみると意外に奥が深く、哀愁が漂っている。
 個人的には、沖縄っぽさ満開の1「祝い古酒(クース)」、沖縄の行事ハーリーを歌った、元気がみなぎる8「爬竜船(はりゅうせん)」などが気に入っているが、3と9「パーマ屋ゆんた」も良い。デビュー曲「恋しくて」を思い起こさせる美しいメロディが印象的な7「金網移民」は、沖縄の基地問題を扱っており、その内容の重さにぐっときてしまう。
 私は過去のオモトタケオシリーズの楽譜(三線用)を持っているが、このアルバムには歌いたくなるような曲は少ない。私にとっては聴く専門のアルバムになりそうだ(まあ、私の購入する音楽CDの99%以上は聴く専門だから改めて言うほどのことはないのであるが)。

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2010年11月1日月曜日

"You cannot teach...." Galileo Galilei

You cannot teach a man anything; you can only help him to find it within himself.

人が他人に教えてあげられることは何もない。ただ本人が自分で「気付く」ことを助けることができるだけだ。ガリレオ・ガリレイ。

『ラ・カンデリージャ』可否茶館

 La Candelilla。「新豆らしいジューシーな甘味。華やかなアロマとフレーバー。」

 ラ・カンデリージャはコスタリカの豆である。『深煎りラ・カンデリージャ』(記事)というのを1ヶ月ほど前に飲んだ。記事の中で私は、「もう少し焙煎が浅い方がおいしいような気がする」と書いた。今回それを試してみたというわけだ。
 やはり、というべきか。この豆はおいしい。コスタリカの良さがよくでている焙煎だと思う。フルーティーな舌当たりで、口の中に残る余韻がたまらなく良い。「可否茶館:1番人気」と袋に書いてあったが、わかる気がする。コスタリカはこうでなくっちゃ、という感じ。

可否茶館HP