2010年3月30日火曜日

『CINNAMON』LUPICIA

 シナモン。「エキゾチックなシナモンの香りがくっきりと匂い立つ紅茶。ミルクを入れても。」

 直球勝負のシナモン。何のひねりもない。香りが強めだが、ニッキ飴さえ嫌いでなければ大丈夫。というか、ニッキの香りが好きな人向けの紅茶。
(本来ニッキもシナモンも同じものを指すが、自分の中では微妙に違うので、敢えてニッキと書きました)

LUPICIA

『FOURTH WALL』Dominic Miller

 2006年。
 ドミニク・ミラーは、スティングの良きパートナーとして活躍しているらしい。でも私はその辺のことはよくわからない。このギタリストの曲を聴いたのも、このアルバムが初めてだし。なお、このアルバムはどちらかといえばジャズの部類に入るんだと思う(自信がない)。

 抑制され、考えられた音の粒。ギタリストだったらもっとがんがん弾いたり速弾きなどの技巧に走ったりしてしまいそうなものなのに、この人はそうしない。そうしないことで逆に曲に深みが出ている。一見単調に続くリフ。もの静かに木訥に語るギター。その音色に癒されながらも、時に人を不安に陥(おとしい)れる旋律。ヴォーカルの入っている数曲はアルバムにスパイスを加えてくれる。
 音楽って、こういうあり方もあるんだ、と改めて教えてくれた一枚。

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2010年3月28日日曜日

ガーベラ・リベンジ

 バラは枯れてしまった。今回は淡彩風。
 花は苦手なのかな。なかなかうまく描けない。この絵は、もうずっと昔に描いていた自分の絵と変わらない。前回はそれから脱したくて大胆に色を乗せた。私的(わたくしてき)には前回の方がインパクトがあって好きである。

2010年3月27日土曜日

『文字のデザイン・書体のフシギ』祖父江慎 他

 神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2。左右社。本書は神戸芸術工科大学にて行われた4人による特別講義をまとめたものである。それぞれに興味深い内容でおもしろい。以下、一人ずつ取り上げてみたい。

祖父江慎「ブックデザインとかなもじ書体のフシギ」
 グラフィックデザイナーである本講義は、彼の手がけた本のデザインの紹介から始まる。本の内容をすべてブックカバーに印刷したもの。本の中の文字が途中から斜めになったり、行幅が変わったりしているもの。ある一定の法則でフォントが混在してある本、などなど。巷(ちまた)で話題になっている電子ブックではこれらのことは実現できないんだろうな、と感じた。それを思うと、ブックデザインにこだわりのある作家あるいはデザイナーがいる限り、紙媒体の本はこれからも生き残っていくのだろう。何となくほっとする。
 後半は、かな文字書体について。明朝体のかな文字やカナ文字って本当に明朝体なんだろうか。明治の頃は明朝体のカタカナもあったけど、今はかな文字は草書体でカナ文字は楷書体になっているんだよ、という話。林家ペーさんはカタカナ?ひらがな?という話。その他色々とおもしろい話を、独特のゆるい口調で展開している。いやでも文字に興味を持ってしまう講義。

藤田重信「フォントデザインの視点と細部」
 フォントデザイナーである藤田は、自身の作った「筑紫明朝-L」を中心にした話題を提供している。他のいくつかの書体と共に並べて、それぞれの書体の特徴を明確にしつつ、筑紫明朝-Lを作成したときのこだわりなどを述べる。フォントを作るってこういうことなんだ、と腑に落ちる。漫画の吹き出しが、漢字がゴシックで仮名は楷書にしたアンチックという書体で組まれていることは初めて知った。でも、かなり硬い講義。

加島卓「デザインを語ることは不可能なのか」
 メディア論を専門とする加島による本講義は、音楽を語ることは不可能なのか、という話題をとっかかりにして、デザインを語る、という行為自体を主題にしている。デザイン雑誌の歴史をひもときながらの、デザインがこれまでどう語られてきたのかという説明は、実にわかりやすい。商業デザイナー、芸術家などは、本講義のキーワードのひとつである。

鈴木広光「制約から見えてくるもの……嵯峨本のタイポグラフィ」
 嵯峨本とは、「江戸時代初期の活版印刷術によって作られた、ある一連の本」のことである。ここでは、慶長13年刊の嵯峨本「伊勢物語」を題材に話が進められていく。この木活字を使った伊勢物語は、まるで筆で直接書いたように美しい。ひらがなが主体のこの本には、何と2100もの活字が使われているという。角倉素案(すみのくらそあん)の文字に対するこだわりを感じる。読み物として、おもしろい。

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2010年3月26日金曜日

ガーベラとバラ

 針のように先のとがった花びらが特徴のガーベラと、クリーム色のバラ、そしてほのかに紫がかった白いストック。
 私がこれまでこのブログに載せてきた絵とはまったく違う雰囲気を出してみた。ただ、ちょっとやりすぎたかもしれない。油絵のような色面構成はあまりに重苦しい。絵として成功しているのかどうか、と言えば、たぶん失敗作なんだろう。この作品が好きな人は少ないような気がする。でも個人的には、左下のバーミリオンの辺りの色の感じや、ガーベラをアップで見たときの雰囲気とか、一部好きなところもあるのです。

2010年3月24日水曜日

『コスタリカ・フエゴ』横井珈琲

 「とてもなめらかな質感のある味わいが素晴らしく、アプリコット、オレンジ、チェリー、レッドアップルといったフルーツの香りが魅力。後味にはキャラメルやハチミツ、甘いお花の印象もあります。」

 すっきりとした酸味が際だち、切れ味がある。甘い余韻が素晴らしい。質の高い珈琲豆であることが窺(うかが)える。苦みはほとんど無い。
 さんざんこれまでにも述べたとおり、私はコスタリカのこの酸味が苦手(なはず)である。なのにそれにも懲りず、何度もコスタリカを買ってしまう。実は好きなんじゃないの?と言われそうだが、苦手意識は持ったままだ。いや、どうなんだろう。もしかすると好きなのかもしれない。つい先日は、もうコスタリカは買わないぞ、と思っていたくせに、今日はものすごくおいしく感じるのだ。この甘さは何とも言えない。
 こんな珈琲には、黄色系の彩色豊かな九谷がよく似合う。

工房 横井珈琲』札幌市西区発寒9条11丁目2-11(地図

2010年3月22日月曜日

『English Caramel』LUPICIA

 イングリッシュキャラメル。「キャラメルの香ばしさとほろ苦さが甘みをひきたてる、少し大人向けの紅茶。」

 香りは焦がしたキャラメルっぽい。味は、濃いめに入れたセイロンティーに、紅茶が少し濁るくらいのほんのちょっとのミルクを足した感じ。ミルクが無くてもミルクティーの雰囲気を味わえる。まずくはないが、さしてうまくもない。普段気軽に飲む感じの紅茶。

LUPICIA

2010年3月21日日曜日

『スパニッシュ・ギターの神髄』ブリーム

 1962年。Julian Bream。私はクラシックギター畑のことはよくわからないので、彼のことも知らなかった。でも相当有名らしい。アルバムタイトルがすごい。
 それはさておき、いいです。このアルバム。ギターの音ひとつひとつの粒立ちがよく、曲の表情がとても豊か。音の流れの緩急、強弱の付け方が見事で、引き込まれる。古い録音でアナログでもあるんだけど、そんなのどうでもよくなってくる。
 個人的に特にいいな、と思ったのは、ヴィラ=ロボスの1『ショーロス第1番』とアルベニスのスペイン組曲Op.47からの8『第5曲:レイエンダ(アストゥーリアス)』の2曲。曲そのものが良いせいもあるのかな。同じくスペイン組曲からの7『第1曲:グラナダ』も爽やかでいいけれど。

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2010年3月20日土曜日

『ゼノンのパラドックス』Joseph Mazur

 ジョセフ・メイザー。松浦俊輔訳。白揚社。副題「時間と空間をめぐる2500年の謎」。
 ギリシャの哲学者(?)ゼノンによるパラドックスは、4つの形が知られている。
1「2分割」-運動する物体はどこにも到達できない。なぜなら、どこに行くにしてもその中間点を通らなければならず、どこまで行っても目標地点との中間点までしかいけないから(その繰り返し)。逆に言うと中間点までもいけなくて、少しも動けないかも。
2「アキレスと亀」-アキレス(俊足の代名詞)の前方から出発した亀には、アキレスは追いつこうにも追いつけない。なぜなら、亀が最初いたところにアキレスが到達したときには、すでに亀は少しでも進んでいるから(その繰り返し)。
3「飛ぶ矢」-矢は飛べない。そこにとどまっているままだ。なぜなら個々の瞬間だけを見ると止まっているんだから、ある時間幅をとってみても止まっているはずだ。
4「競技場」-「ある長さの時間の半分は、全体に等しいこと。運動が等しければ、それにかかる時間も等しくなければならないのに、大きさの等しい物体を等しい数だけ通過するのにかかる時間は、その物体が静止しているか運動しているかで異なるからである。」(この4だけ原文の引用です。自分ではわかっているつもりだけれど、ややこしくて自分の言葉にはできない。でもこの説明文もわかりにくいよね)

 この本は思想・哲学関連の本棚に並んでいた。私もこれらの問題は数学の問題ではなく哲学の問題と認識していたから、特に疑問は持たなかった。でもこれは純粋な哲学書ではない。本書は運動を巡る壮大な科学史(あるいは思想史)である。
 舞台は紀元前5世紀のアテネから始まる。ソクラテス、パルメニデスとゼノンが話し込んでいる。ゼノンのパラドックスの始まりだ。その1世紀後のアリストテレスはこれに対してどう答えたのか。そして、アリストテレスの運動に関する考えは、以後1000年以上にも亘って支持されていく。それを打ち破ったのは誰か。それは時代なのかもしれない。ケンブリッジはマートンカレッジの数学者達、そしてガリレオ、コペルニクス、ケプラー、ニュートン・・・。速さが距離/時間で表されることがわかるのに至る道筋は平坦ではなかった。この辺りから、運動とは何かについて数学的見地からの道筋が立てられていく。

(このペースで読書感想文を書いていくととんでもなく長い記事になってしまいそうなので、以下まとめに入ってしまいます)

 という具合に、本書は運動を巡る科学者達の壮大な冒険を、四次元的な広がりを見せて展開させていく。それは相対性理論、量子力学、ストリング理論(一般には「ひも理論」とか「超ひも理論」とかの方が通りがいいかもしれない)にまで及ぶ。物質を原子よりももっと小さいレベルで見ていくとどうなるか。そのストリングとストリングとの間の宇宙的な距離はどうやって飛び越えるのか。その議論はゼノンのパラドックスの無限の論点と繋がっている。
 別の考えもある。1/2+1/4+1/8+1/16+・・・という無限級数は、数学的には有限数である「1」と同値である。でもそれをもってゼノンのパラドックスに答えたことにはならない。
 本書でその答えは得られるのだろうか。著者はゼノンにこんなことを言わせて締めくくる。
「もう二五〇〇年もこの問題を考えてきたら、物質もエネルギーに他ならず、逆も言えることがわかったではないか。何ごとも変化はしない。外の世界は、われわれの感覚によってのみ知られる素材かもしれず、そういった感覚は、色、匂い、触覚、そして運動の錯覚をもたらすのだ」

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2010年3月18日木曜日

『FRAMBOISE』LUPICIA

 フランボワーズ。「フランボワーズ(ラズベリー)で香りづけした紅茶。軽い酸味で気分をリフレッシュ。」

 ルピシアのフレイバードティーにしては、ものすごく飲みやすい。香りづけが控えめで、微かにフランボワーズを感じさせる程度なのだ。これはホットで十分おいしい。逆にアイスにすると物足りないくらいだと思う。結構好き。

LUPICIA

2010年3月16日火曜日

『Fauquet Maroilles』

 フォーケ・マロワール。フランス産のウォッシュタイプのチーズ。
 仏語だと思うんだけど、悔しいことに意味がわからない。見たとおり四角く、表面はまるで明太子で覆ったような外観をしている。ぶつぶつした感じまで明太子みたいだ。塩ではないが、何かはわからない。かなり強烈なにおいがして、味はしっかりとして塩が利いている。中のチーズはクリーミーさはほとんどなく、もっちりしている。ウォッシュ初心者には薦めない。それくらい個性的だ。私もちょっと苦手だったりする。

2010年3月14日日曜日

あっ、水溜まり

 子どものころ、雨上がりに水溜まりでアメンボがまるでスケートでもしているかのように優雅に動き回っているのを見ることがよくあった。そして水溜まりが無くなると、そのアメンボたちもいなくなっていた。あのアメンボは一体どこから来たんだろう。そして一体どこに行ってしまったんだろう。子どもながらに不思議でならなかった。そしてさらに不思議なのは、大人になるにつれてそのような光景を見ることが無くなっていってしまったことだ。子どものころには田舎に住んでいたのに今は都会に住んでいるからだろうか。昔よりも自然が破壊されてきてしまったからだろうか。それとも、今では水溜まりの中にアメンボを視(み)る心を失ってしまったからなのだろうか。

 さて、ズボンに筆を入れるかは最後まで悩んだ。でも色を付けることですべてが壊れてしまいそうで、結局はそのままにした。カバンの色も、もとの写真とは変えてみた。透明水彩のよさを表現したかった。
 顔の表情にもっと目が行くように工夫すれば良かったと思う。あと、足許に実際に水溜まりを書き込んでみた方がもっとイメージがはっきりしたのかもしれない。

(他の記事でもそうですが、写真をクリックすると拡大します)

『High Beans Café』

 札幌円山裏参道の円山郵便局向かいにあるカフェ。ほの暗い店内はシックな雰囲気を醸し出しているが、読書をするのに支障のある暗さというほどではなく、私にとっては落ち着く空間だ。ただ、カウンター以外の席はちょっと足下が寒い。
 ケーキはそうでもないが、珈琲はおいしい。苦みの少ない順に、マイルド、カントリー、フレンチの3種類のブレンドを用意している。やわらかくきめの細かい口当たりで、1杯1杯丁寧に抽出しているのが窺(うかが)える。
 店の名刺の「High Beans Café」の下に、「KOBE MOTOMACHI」と書いてある。店主は神戸の元町出身らしいが、それ以外にも意味がありそうで気になる。ググっても神戸に同じ名前の店舗はなさそうだし。

 円山のちょっとした隠れ家的な存在である。

『High Beans Café』札幌市中央区南1条西24丁目リードビル1F(地図

2010年3月13日土曜日

『COCOLO』Herb Ohta, Jr.

 2009年。ハーブ・オータ・ジュニア。「'UKULELE J-BALLADS」との副題が付いている。つまりこのアルバムはウクレレによる日本のバラード集というわけだ。1『TSUNAMI』、4『夜空ノムコウ』、5『元気を出して』、6『涙そうそう』のようなJ-POPの有名どころを集めている。
 彼はウクレレの神様と呼ばれるオータ・サン(ハーブ・オータ)の息子である。彼の奏でる優しく甘い音色は、ナヘナヘ(美しく優雅)と称されている。このアルバムでもコアロハ・カスタムモデルのウクレレからその称号に恥じない歌声(ウクレレの)を聴かせてくれる。その音はバラード向きでもあるのだろう。
 ただ、かなり原曲に忠実であるせいか、実際のところ編曲が直球勝負過ぎて少し物足りない。11『HUI 'ANA』や12『A THOUSAND SPRINGS』はジュニア自身の曲であって彼のメロディセンスの良さが伺われるのだが、他の楽曲にその長所が活かされていないのが残念である。まあ、原曲に忠実ということは安心して聴けるということの裏返しでもあり、そういった観点からこのアルバムを聴くというのであれば別に悪くないのかもしれない。ウクレレの音色は良いし。
 個人的にはジュニア自身の作った曲が好きである。

 余談ではあるが、ハーブ・オータ・ジュニアはローGチューニングを使っている。ふつう日本で売られているウクレレは最初からハイGチューニングになっていることが多い。ハイGとローGの違いはウクレレの第4弦(構えたとき一番上にくる弦)の違いである。ローGは第3弦のC音よりも低いG音であるが、ハイGはそれよりも1オクターブ高いG音を使うので、第3弦(さらに第2弦)よりも高いチューニングとなっている。ハイGの方が低音成分が少ないのでカラッとした感じがするが、逆にソロを弾くときは低音が無い分やりにくさを感じる人もいる。そのせいか、ハーブ・オータ・ジュニアの他、ダニエル・ホーやジェームス・ヒルもローGを基本にしている。ジェイク・シマブクロはハイGである。でもそれぞれを使い分けている人も多い。
 前置きが長すぎた。そんなこんなで日本で売られている楽譜はハイGのものが多いのだ。それに対してこのアルバムの楽譜はローG用なので、あ、いい、と思ってつい買ってしまった。メロディが主体なので指使いは易しい。この楽譜のいいところは、ウクレレのコード・ダイアグラムも載っているところである。いろいろと遊べる。以上、余談でした。

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『CEYLON UVA』LUPICIA

 セイロン・ウバ。「世界三大銘茶の一つ、セイロン・ウバ地方の紅茶のみをブレンドしました。」

 水色は赤みがかっていて濃い。日本人の一般的な紅茶のイメージはトワイニングの『オレンジ・ペコー』だと私は勝手に思っているのだが、同じセイロンティーのせいか、それに近い。でも鼻を包む豊潤な香り、タンニンの多いしっかりとした味はそれとは比べものにならないくらい上質で、私を満足させてくれる。最近でこそダージリンを嗜むようになったが、以前は断トツでウヴァが好きだった。特にロイヤルコペンハーゲンのウヴァは最高である。そこまでは行かないが、この紅茶も十分おいしい。ミルクティーにしても失敗の少ないお茶である。

LUPICIA

2010年3月12日金曜日

『ブラジル・サンマリノ』可否茶館

 私が珈琲を飲むようになったきっかけが可否茶館大通店のカウンターで飲んだ『ブラジル』であったことは以前話した。今飲んでいるこの珈琲がそのときと同じ味なのかどうかはもうわからない。でもブラジルはいろいろなブレンドのベースになるだけあって、やはりクセが少なく飲みやすい。そこに物足りなさを感じるか安心を感じるかは人それぞれだ。私は初めのうちその安心感-つまりブラジルであれば失敗することはない-ゆえにこの豆ばかり飲んでいたが、そのうち物足りなさを感じていろいろな豆を飲むようになった。今ではスペシャルティ珈琲と呼ばれる農園を特定した珈琲をおもに飲むようにさえなった。そんな私が、こうしてまたあの日のようにブラジルを飲む、というのはどういうことなんだろう。
 もしかするとそこに何らかの意味を探してしまう、ということが今の私のこころの病み(闇)を表しているのかもしれない。
 でも大丈夫。きっと数日後にはコスタリカのスペシャルティ珈琲を買っているだろうから。

可否茶館HP

2010年3月10日水曜日

『BONBON』LUPICIA

 ボンボン。「キャンディーボックスのように、色とりどりのフルーツがちりばめられたキュートな紅茶です。ザクロの甘酸っぱい香りが味を引きしめます。」

 ボンボンって・・・。と初めは思った。でも想像よりもずっとすっきりしていて、意外に飲みやすい。それでいてキャンディー(仏語だとボンボン)の甘ったるいながらもつい手が出てしまうような感じを、うまく表現している。好きではないけれど、ルピシアの狙ったとおりの紅茶に仕上がっているんじゃないか、と私は思う。

LUPICIA

2010年3月9日火曜日

小橋川清正の器

 私の所有するカップ&ソーサーの中で最も好きなもののひとつ。赤絵の中に魚文が彫り込まれており、その輝くような朱と、やや青みがかったグレーと茶の3色の対比は目を引く。深い溝の入った文様やその器の形は無骨ですらあるが、手に持つとずっしりと重く、手の中にありながら手全体を包み込んでくれるような、そんな温かさがある。
 作っているのは沖縄の小橋川清正である。那覇市は国際通りから平和通りに入り、壷屋やちむん通り(壷屋大通り)のずっと先、ひめゆり通りに入る少し手前の左手に工房がある(わかりづらい説明ですいません。→地図)。多くの土産物店で彼の作品は売られているが、この工房でこれらの器に囲まれる贅沢は他では味わえない。

2010年3月6日土曜日

『Spirit』Preston Reed

 2007年。
 これまで彼が弾いてきた曲の傾向とは大きく異なるアルバムである。ジャズテイストの強いソロギターアルバムに仕上がっている。
 なぜこれまで作ってきたようなタッピングを駆使した音楽と(一時的にはせよ)離れてしまったのか。それはこのアルバムができた経緯を聞くと納得できる。彼は友人からフルアコタイプのヤマハのジャズギターを譲り受けた。その条件が、「これで何かやってみろ(Do something with it)」だったというのだ。そして、このレコーディングは結構大変だったらしい。
 さて、このアルバムはベースとメロディだけからなる落ち着いた曲が多く、静かでアンニュイな雰囲気が全体を覆っている。「Lisn」のお香を焚きながら紅茶を横に置いて読書で過ごす、こんな土曜日の午後にはぴったりのアルバムだ。7『Sunday Afternoon』なんてドンピシャである。個性が強くなく思考の邪魔にならないので、こんなときのBGMとして良い。
 
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2010年3月5日金曜日

『三泰有機紅茶』

 お土産でもらった。
 台北(タイペイ)のほど近く、台湾の北東部の宜蘭(イーラン)にある、三泰有機農場で生産している。「たぶん」ここの農場のメインは緑茶や烏龍茶であり、紅茶も作ってみました、という感じなのだと思う。茶葉の見た目は岩茶系に近いが、焙煎はそれよりもかなりきつい。武夷岩茶は青茶なのだから、紅茶であるこのお茶の焙煎がきついのはある意味当たり前ではある。
 味は柔らかく、舌当たりが弱い。申し訳ないが、少しふぬけた味をしている。思うにこの土地は紅茶向きではないのだ。日本で作られた紅茶が有名にならないのと同じで。

2010年3月2日火曜日

『nesco』

 ベーグルと料理のお店ネスコ。札幌地下鉄南北線北24条駅から1本東側の通り沿いにある。
 ものすごく素朴な味わいのカフェである。とっても「スロウ」な感じ。そして実に惜しい雰囲気を持っている。もうちょっとだけ垢抜けると、もっと素敵になるのではないか。少しだけ何かが足りない。
 さて、この店はカフェごはんの店といったコンセプトらしいので、本来なら食事をすべきだったのだが、私はケーキセットしか食べていない。ケーキはとても残念な味だったが、珈琲は普通においしかった。今度は何か食べよう。

nesco』札幌市北区北23条西2丁目2-26(地図