2009年10月31日土曜日

『COOKIE』LUPICIA

 クッキー。「クッキーをイメージした甘い香りの紅茶にアーモンドをブレンド。ミルクティーにも。」

 どうなんだろう。この甘いクッキーの香りは紅茶に合っているのだろうか。どうも無茶なブレンドのような気がする。私はもっと自然なブレンドが好きだ。

LUPICIA

押尾コータローコンサートツアー2009 "Eternal Chain"

 2009年10月29日札幌公演、道新ホール。
 名前のとおり、アルバム『Eternal Chain』を引っさげてのツアー。今回は「絆」をテーマにしている。会場が暗くなると、パーカッションとしてのギターの音色だけが会場に鳴り響く。そんな中、押尾コータローが登場すると、アップテンポな『絆』からコンサートは始まった。彼は背が高いので舞台映えがする。かっこいい。
 その後のMCの後はしばらく落ち着いた爽やかな曲が続く。『旅の途中』、『渚』、『Believe』などだ。TACOMAのPapooseを使った『日曜日のビール』、'30年代のオールドギブソンを使った『Always』などは、そのギターの特徴をうまく使っていい感じだった。『Always』の枯れた音は本当に心に響く。全体的に華美な音作りだった今回のコンサートの中で、この2曲は生ギターっぽさが出ていた。カバーアルバム『Tussie mussie』からは『First Love』と『Time After Time』。前者のMCでは押尾の初恋話などで会場に笑いを誘い、その後しっとりと歌い上げた。後者はミュートした音が良い味を出していた。『Snappy!』では予想通り聴衆の手拍子を巻き込んで会場と一体化した。この手拍子がなかなか難しく4種類もあり、そのためのリハーサルまでやった。なかなか楽しい企画(?)だ。それからは激しめの曲が多くなり会場を盛り上げた。恒例の『HARD RAIN』や、『翼~you are the HERO~』、アンコール1曲目の『Big Blue Ocean』。アンコール2曲目は、このコンサートがカーボンニュートラルな取り組みをしているとの説明のあと、地球と人間との絆をテーマにした『Earth Angel』をしっとりと聴かせてくれた。最後の曲も良かった(曲名がどうしても思い出せなくて悔しい)。
 忘れていたが、いつもの「ひとりメンバー紹介」は相変わらず楽しい。ベース、ドラム、エレキギター、フォークギター、津軽三味線・・・。フォークギターの紹介では、ツアーで初めてアリスの『チャンピオン』をサビまで全部歌ってくれた。歌がうまい。良く通る声をしている。メンバー紹介の時は客席まで下りてくれるので間近に見ることができる。それもいい。
 今回のコンサートは昨年までと比べると、割と落ち着いたコンサートだったと思う。彼も余裕ができてきたのか、こちらも安心して楽しめた。

2009年10月27日火曜日

『GINGER & LEMON MYRTLE』LUPICIA

 ジンジャー&レモンマートル。「レモンマートルとジンジャーに、ルイボスとハニーブッシュをブレンド。優しい味わいです。」

 レモンマートルは私にとって初めて聞く名前だったが、オーストラリアに自生する高さ20mにもなる樹木だという。ハーブとして使うのは葉っぱであり、この葉の香りがレモンに似ていることからこの名前が付けられたという。ルイボスとハニーブッシュについての説明は以前にしたのでここではしない。
 このお茶はとてもおいしい。柔らかいレモンの香りと味が堪らなく良い。レモンマートル単独ではどんな味になるのか、非常に興味がある。ブレンドの仕方が絶妙なのか、それともレモンマートル自体がおいしいのか。それにしても、ルピシアのルイボスをベースにしたお茶はおいしいものが多い。このブレンドは特にお勧めである。

LUPICIA

2009年10月24日土曜日

『ロジカル・シンキング』照屋 華子、岡田 恵子

 東洋経済新報社。副題は「論理的な思考と構成のスキル」。
 わかりやすい。それほど多くのことを詰め込んでいないので、ポイントがつかみやすい。例題が実践に即しているので受け入れやすい。あと、個人的にこの本の文体が好きだ。というわけで、ロジカルシンキングの入門書として選択肢に入れていい本だと思う。
 ポイントは多くない。2つの技術を習得すれば、ロジカルシンキングは可能だと本書は述べる。横糸としての「MECE(ミッシー)」、縦糸としての「So What?/Why So?」。この2つが著者の言う「論理的に思考を整理する技術」である。そして「並列型」と「解説型」という2つの「論理的に構成する技術」。基本的にこれらのことしか本書では説明していない。それで十分だからだ。しかしここで、本書でも触れられている、もうひとつ重要な論点を示しておきたい。それは、相手に伝えるべきメッセージが本当に相手の問いに対する答えになっているのかどうか、ということだ。これはごく基本的なことだが、この時点でずれてしまっているコミュニケーションがビジネスの現場でよく見られるという。実はこの問いと答えの関係に注意するだけで、多くのコミュニケーションがうまくいくのではないか、とさえ感じた。
 ここで簡単に用語の説明だけをしておく。「MECE」は「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、互いに重なりが無く、漏れがない、ということだ。話の重複・漏れ・ずれを防ぐために用いられる。「So What?/Why So?」は、論理の下部から上部に向かって「それでどうなの?」と問い、上部から下部に向かって「何でそうなの?」と問うことで、話の飛びをなくすことである。「並列型」とは事実等をMECEに並べることによって結論を導き出すことで、「解説型」とは、ある判断基準を設けて、事実から判断を導き出すことである。
 この本で残念に感じたのは、本文中の問題に解答が載っていないことだ。私のような独習者にはちょっと辛い。

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『チョコ深ブレンド』徳光珈琲

 札幌市円山地区のハートランド円山ビルの1階に先月店ができたので行ってみた。店はオープンな作りで、気軽に珈琲を飲んでもらおうとのコンセプトが感じられる都会的な店構えである。決して長居をするような店ではない。今後もそうすると思うが、今回は豆だけ買って帰ってきた。
 さて、『チョコ深ブレンド』の話である。店のパンフレットには「ビターチョコレートをイメージした香味」とあり、焙煎はフルシティローストだという。酸味が少なめで甘みを感じられるブレンドを、と所望したらこれを勧められた。実際に淹れてみると、苦みがやや強いもののバランスの良い飲みやすいブレンドだった。スペシャルティ珈琲のような主張する味や香り(これをクセともいう)はないので、普段飲むのに良い。うちの基本のブレンドである『豆源』の『鎌倉ブレンド』とタイプは違うが、これを基本にしてもいいな、と感じた。

徳光珈琲

『True Love Don't Weep』James Hill & Anne Davison

 2009年。ジェイムス・ヒルとアン・デヴィソンのデュエットアルバム。ジェイムスはカナダのウクレレプレイヤーで、超絶技巧で有名。アンはチェロ奏者。二人は人生のパートナーでもある。アルバム全体はカントリーやブルースの曲(ブルーグラスと言った方がいいかもしれない)でほとんどが占められており、歌ものも多い。
 私は彼の日本デビューアルバム『Fantasy For 'Ukulele』(2005)を所有しているが、全く音楽の方向性が違う。そのせいで私は今回のアルバムを聴いたとき、かなり戸惑った。期待していたのとは全く異なるアルバムだった。デビューアルバムにはカントリー系のミュージックは取り上げられていなかったのだから。この変化はアンとの出会いのせいかもしれないし、そうではないのかもしれない。ただ、この数年間でジェイムスの中で大きな変化が起きたことだけは確かだ。
 技術的には相変わらず高いものを持っている。でもそれが嫌味ではなく音楽にしっかりと溶け込んでいるのがすごい。ウクレレのアルバムとして聴くのではなくカントリーアルバムとして聴くのなら、そう悪くない。ウクレレとチェロの相性は意外に良い(そういえばジェイク・シマブクロも『Across The Universe』の中でヨーヨーマのチェロと競演しており、なかなか良い味を出していた)。歌ものも二人の息のあったハーモニーが印象的だ。これはジェイムスのアルバムではなく、ジェイムスとアンの二人のアルバムなのだ。その点成功していると言っていいだろう。
 ちなみに個人的に一番気に入ったのはインスト曲である4『Ode to a Frozen Boot』である。

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2009年10月22日木曜日

『TOKIO』LUPICIA

 トキオ。「緑茶をほのかに甘いベリーで香りづけ。すっきりと飲みやすい人気のお茶です。」

 確かに微かな甘いベリーの香りが緑茶のそれともマッチしていて、悪くない。味についても、想像するに緑茶とベリーは意外に相性がよいのだと思われる。なぜ「想像するに」なのか。実はこのフレイバードティーに使われている緑茶はまずいのだ。だから、ある程度以上の質の緑茶とベリーとを合わせれば結構おいしくなると「想像する」のだ。でも、ある程度以上の質のお茶というのは、そのまま売ってもそこそこ売れるのだろうから、フレイバードティーには使わないのだろう。もしかすると、これはルピシアで売っている全てのフレイバードティーに当てはまるのかもしれない。惜しい話だ。本当においしい組み合わせならば、多少高くなっても私なら手を伸ばすのに。

LUPICIA

2009年10月20日火曜日

西村和 作陶展

 にしむらなぎ。2009年10月20日~10月26日、札幌三越本館9階三越ギャラリー。札幌在住の作家。
 右は私の普段使いの珈琲用マグカップのひとつで4、5年前の作品。今回の作陶展は普段使いのものは展示していなかったので、このようなタイプのものは無かった。西村和本人の話によると、今回は三越での展示ということもあり、ちょっと敷居の高いものを用意したとのことだ。象嵌の手法で幾何文様や草花文をあしらった花入れ、香合、水差し、大皿、急須など、しっかりと作り込んだものが多い。繊細でありながら土のものという風合いは失わずにいて、確かな技術力を感じる。寂れた感じが何とも言えず良い。昔嗜(たしな)んでいた茶道をまた始めたくなるような雰囲気が会場にはあふれていた。
 私の好きな作家である。展示期間中にもう一度行って、本当に気に入ったものがあれば購入しようと思う。

西村和のHP

2009年10月18日日曜日

『CAFE Jimmy Brown』

 札幌大通の路面電車終点(西4丁目駅)のすぐ北側。1階部分がカフェ専用で2階に行くと食事も出る(ような気がする。実際には2階には行かなかったので)。
 革張りのゆったりとした椅子が奥までずっと並んでいる。やや暗い店内の雰囲気は渋くて良い。結構好みの設(しつら)えだ。ただし空調が良くないとみえて、タバコの煙がものすごい。私には堪えられないほどの煙だったので、もう来ないかもしれない。場所と雰囲気はとてもいいので、タバコが何ともない人には良いと思う。私が嫌だったのはその1点だけだったから。
 ところで写真はカプチーノ。ラテアートはあまり上手ではないけれども、一応右がウサギで左がクマらしい。

『CAFE Jimmy Brown』札幌市中央区南1条西4丁目 GSビル(地図

2009年10月17日土曜日

Tommy Emmanuel C. G. P Japan Tour 2009

 2009年10月17日。札幌公演(Zepp Sapporo)。ツアーゲスト・ギタリスト、スティーブン・ベネット(Stephen Bennett)。
 トミー・エマニュエルはオーストラリアのギタリストで、一部のギター好きの人達の間では、世界で一番凄いギタリストとも言われている。
 西山隆行のオープニングアクトが終わったあと、トミーの紹介でスティーブンが登場。手にはナショナルリゾネイターギターとハープギターを持っている。マニアックすぎる。思ったよりもずっと年を取っていてびっくりする。既出のアルバム『Everything Under The Sun』とは全く違ったタイプの曲を5曲披露してくれた。ハープギターの奥行きのある音色をバックに歌った『What a Wonderful World』が良かった。
 その後入れ替わりでトミーが登壇。『Endless Road』をピックでかきならしたあと、立て続けに超速弾きの激しい曲を数曲披露した。ソロギターで売っているギタリストで、こんなにも速弾きする人を他に知らない。フラットピックに中指と薬指で彩りを添えるパターンと、サムピックを親指にはめて弾くパターンの2種類が主で、ソフトな曲ではピックを使わなかったりもする。激しい曲で客を引き込んだあとは、味のあるおとなしめの曲が多くなった。ツアーに来る途中で出会ったルビーという名前の女の子に触発されて作った『Ruby's Eye』。日本人向けのサービスと思われる『Sukiyaki』。超絶人工ハーモニックスで魅せる『Somewhere Over the Rainbow』(曲は「Over the Rainbow」のメロディだが、アルバムではこの名前で出している)。そして本人も弾くのが大好きだと言って弾いてくれた『Questions』。これは私も好きな曲で、この曲が聴けただけでも来た甲斐があったというものだ。
 そのあとの、ギターをパーカッション代わりにしてのドラムソロは凄かった。曲は『Mombasa』だったと思うけど、自信はない。そこでいったん休憩。ギターを弾きながらの、あるいは曲の合間に見せる彼のおどけた表情、行動は笑いを誘う。それは、曲を楽しむだけがライブじゃないんだよ、ということを教えてくれているような気がする。
 その後リクエスト2曲『Angelina』、『Mona Lisa』をしっとりと聴かせてくれた。良い。それからエンディングまではスティーブンを交えて、息のあったプレイを見せてくれる。スティーブンの『My Beautiful Sky』(と言っていたような気がするんだけど聞き間違いかも)や『枯葉』(この曲を弾くことにしたのは、飛行機が新千歳に下りるときに見た紅葉がきれいだったから、と言っていた。だとすると英語表記『Autumn Leaves』は欧米人にとって「枯葉」のイメージではないのだろうか。余談でした)、ビートルズの『Yesterday』などを一緒に弾いて、幕を閉じた。
 素敵で、凄いおじさんだった。客の入りが気になったが、来年も札幌まで来てくれるのだろうか。

2009年10月16日金曜日

『12 Stories』岸部眞明

 2009年。7枚目のアルバム。前回の『My Favorites』がカバーアルバムだったので、オリジナルとしては6枚目になる。前作もきれいな曲がいっぱい詰まっていたが、やっぱりこの人はオリジナル曲の方がずっと良いと思う。彼のギタースタイルにあったメロディラインというのがたぶんあり、それが生かせるのは彼自身の作り出したメロディなのだろう。DADGADやオープンDを中心とした変則チューニングしか使わないのも、その一因かもしれない。彼の紡ぎ出す音は堪らなくきれいでクリヤーだ。タッチ、個々の音の延ばし方、メロディの引き立て方などの技術は、同じソロギタースタイルで食っている人の中でもトップクラスだと思う。
 1『Happiness』はアルバムの最初の曲らしく、アップテンポなノリの良い曲。3フィンガーの合間に絡ませたメロディの歌わせ方はさすがだ。同じく3フィンガーが印象的なのは8『Convertible』。運動会の練習中に爽やかな風に吹かれて空を見上げているような印象のきれいな曲だ。7『Dandelion』は郷愁を誘わせるような切なさを持ちつつも、爽やかなメロディが光る。ゆったりと時間をかけて昔の想い出を呼び覚まさせてくれる5『遠い記憶』もいい。3『Time Travel』はミュートしたベースにきれいなメロディの乗った佳曲。11『November』は北海道の感覚からすると9~10月といったイメージで、夕焼けのきれいな暖かい日に川縁から豊平川を眺めているような感覚に陥る。そして最後の12『Thank you for ・・・』はシンプルながらきれいな曲で個人的に好きな曲だ。

 これだけの記事の中に「きれいな」という修飾語を何回も使ってしまったが、本当に彼の曲はきれいなのだからしょうがない。

岸部眞明のHP
プー横丁で探してみる

2009年10月15日木曜日

『HONEYBUSH』LUPICIA

 ハニーブッシュ。「南アフリカに自生するハーブ。蜂蜜のような甘い芳香と、すっきりした味わいです。」

 ルイボスと同じくマメ科の植物らしいが、写真を見たことはない。味はルイボスティーに似ているが、もっとクセがなく飲みやすい。ルイボスティーよりも甘い感じがする。でも香りはちょっと独特で、まさに灌木(bush)くさい。表現を変えると、ずっと海の波に洗われ続けてきた木の端切れのような、とでも言おうか。においにクセがなかったらもっと好みだっただろうに。他のハーブと合わせて香りを変えてしまうと、ハーブティーの良いベースになるかもしれない。

LUPICIA

2009年10月10日土曜日

『THURBO』LUPICIA

 タルボ。FTGFOP1 08-DJ21。「南国の果実を思わせる甘い芳香と、うっとりする焙煎香が魅力の春摘み紅茶。」

 タルボはダージリンの茶園のひとつ。春摘み紅茶はファーストフラッシュと呼ばれ、若い茶葉の爽やかな香りが特徴である。ちなみにセカンドフラッシュは夏摘み紅茶、オータムナルあるいはオータムフラッシュは秋摘み紅茶のことだ。
 これは本当に香りの良いお茶だ。紅茶を入れたカップから漂う香りで心が和む。ファーストフラッシュは時に青臭いと言われることもあるが(実際私もこの青臭さ故にファーストフラッシュよりはセカンドフラッシュの方を好む)、このタルボはそんなことはなくて、味もしっかりしていておいしい。ダージリンと名乗るならせめてこれくらいのおいしさは期待したい。私はこの紅茶に満足している。
 ただちょっと気になるのは、このお茶はたぶん去年のファーストフラッシュだから(つまり古いから)青臭さがないだけなのかもしれない。お茶は買ったら早く飲めよ、という感じだが、つい衝動買いでため込んでしまうクセがあって・・・(一応賞味期限は来年の5月である)

LUPICIA

『Rochebaron』

 ロッシュバロン。フランス産のブルーチーズ。表面の黒いのは木炭粉で、これも食べて大丈夫。虫除けの名残で今もまぶしているらしい。ブルーチーズとは言っても、白カビタイプのチーズにほんのちょっとだけブルーを混ぜたという程度で、クセはほとんどなく食べやすい。私が食べたときはねっとりとした感触だったが、熟成が進むとクリーミーになるらしい。いつも白カビタイプばかり食べていて、ブルーにも挑戦したい、という人には受け入れられやすいと思う。ブルー好きには物足りないと思うが。

2009年10月8日木曜日

『丸美珈琲店』

 札幌市南1条通りの創成川からすぐ西の北側に建っている。この1,2年でできたイメージを持っていたのだが、2006年の創業である。店主はこの6月に行われたワールドカップテイスティングチャンピオンシップで世界3位に入賞した。店内は明るくオープンな雰囲気で、清潔感がある。席数はそれほど多くはないが、とても広く感じる。
 珈琲はアレンジ珈琲も取りそろえているが、やはりメインはスペシャルティ珈琲である。世界各地のスペシャルティ珈琲が手頃な値段で楽しめる。店員は珈琲の知識が豊富で(当たり前か)、それぞれの珈琲の特徴を丁寧に教えてくれる。時間潰しに入る店、というよりは、おいしい珈琲を飲むために入る店である。客層もそういった人が多いように感じる。
 まず手始めに「丸美ブレンド」はいかがだろうか。酸味も苦みもあまりなく、まろやかなコクのある甘みがずっと舌に残る、そんな感じのブレンドだ。

丸美珈琲店』札幌市中央区南1条西1丁目2番地松崎ビル1F(地図

2009年10月6日火曜日

『ホールステアーズカフェ 有楽ビル店』

 札幌大通オーロラタウンの東の端(テレビ塔のところ)を右に折れ、どんどん進んで第2有楽ビルに入ると、可否茶館と向かい合わせにその店はある。宮越屋珈琲の系列の店だ。ちょっと暗めの店内は大人の雰囲気で、ジャズのよく似合う店である。いつも適度な混み具合なので入りやすい。4人掛けの丸テーブル5つ(4つだったかな?)に大テーブルひとつ、カウンターからなっている。大テーブルに飾られた花がいつもお洒落だ。写真を撮ったときはちょうど森山大道の写真パネル展をしていた。
 実はメニューをよく見たことがない。朝ならお得なヨーロピアンブレンド。昼ならトーストセットしか頼まないからだ。他がおいしくないから、というわけではない。何となくここは軽いランチを取る店になってしまっている。トーストを食べたあとの残った珈琲で長い読書の時間を過ごす、というスタイル。
 冷たい珈琲を頼むときは気をつけた方がいい。シロップ入りにするとものすごく甘い珈琲が出てくる。私も疲れているときはそれを頼むのであるが。

宮越屋珈琲のHP
『ホールステアーズカフェ 有楽ビル店』札幌市中央区大通西1丁目第2有楽ビルB2F(地図

2009年10月5日月曜日

『ORGANIC ROOIBOS GREEN』LUPICIA

 オーガニック ルイボスティー・グリーン。「無発酵のいわばルイボスの緑茶です。カフェインフリーで、クセがなく素朴な味わいです。」

 えっ、緑のルイボスってあるの?というのが初めの感想。改めてルイボスティーについて調べてみた。ルイボスはマメ科の植物で、その葉は針葉樹のような形をしていて落葉するときに赤褐色に変わるらしい。それを乾燥させたのが普通に言うルイボスティーだ。もしかしたら落葉する前に摘むのかもしれない。ふつうのお茶の葉は、摘んでからそのまま乾燥させると発酵して茶色い紅茶になる。同じようにルイボスも摘んでからそのまま乾燥させると発酵して茶色くなるのだろう。この『オーガニック ルイボスティー・グリーン』は緑茶と同じように発酵を止めて乾燥させたものらしい。なるほど。
 味は普通のルイボスティーと同じく、甘くて、香り豊かでおいしい。そしてもっと爽やかな味がする。干し草のような香りはしない。紅茶のような香りだ。捨てがたいお茶だ。青臭いという人もいるかもしれないけど、いい。
 ただ、やっぱりルイボスティーを飲むと口が乾く。茶色でも緑でもそれは変わらない。

LUPICIA

2009年10月4日日曜日

『PLACE TO BE』Hiromi

 上原ひろみ、2009年。彼女初の全曲ピアノソロアルバムである(日本版ボーナストラックにだけ矢野顕子が参加しているが)。待ちに待った、と言おうか。
 彼女の曲と曲名は実に良くマッチングしているので楽しい。適当に付けた曲名はおそらく無い。テーマがあって、それに基づいて音作りをしている彼女の姿勢は好きだ。例えを挙げれば、『another mind』での9「Tom and Jerry Show」、『BRAIN』での1「KUNG-FU WORLD CHAMPION」なんかがわかりやすい。その姿勢はこのアルバムでも貫かれており、タイトルを念頭に置いてその曲を聴くと、情景が頭に浮かんでくる。彼女の曲は音が詰め込まれていて元気なイメージがするが、このアルバムでは音数の少ない切なげな曲も多い。3「SICILIAN BLUE」ではシチリア島の美しい光景が曲になっている。5「SOMEWHERE」のどこか寂しげな音の粒。でもどこかに希望を持っていたい、というような切なさを感じさせる曲調。8「PACHELBEL'S CANON」のあの特徴的なコード進行の繰り返しの中に、彼女なりのピアノの音をさりげなく乗せていく感じは洗練されたイメージを喚起する。タイトル・チューン12「PLACE TO BE」は彼女にとっての居場所なんだろうか。それとも万人にとっての居場所を示唆しているのだろうか。華やかさは全くなくどこか荒廃的なイメージを持たせつつも、空から希望の光が差してくるそんな居場所。「PLACE TO BE」はそんなに明るく派手なところじゃないんだよ、でもあなたを静かに包み込んでくれる、そんな場所なんだよ、と彼女は言っているような気がする。ベガス3部曲「VIVA! VEGAS」はそのイメージの中に身を置くだけで楽しい。9「SHOW CITY, SHOW GIRL」、10「DAYTIME IN LAS VEGAS」、11「THE GAMBLER」の3曲だ。個人的に明るい感じで好きだった曲は、7「ILANDS AZORES」だ。これはポルトガル領アゾレス諸島の曲である。
 やっぱり上原ひろみはいい。

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2009年10月2日金曜日

『マインドマップ問題解決』高橋政史

 ダイヤモンド社。副題は「「らくがき」で劇的に身につくロジカルシンキング」。ここでいう「らくがき」は主にマインドマップのことであるが、これには限らない。マインドマップとロジカルシンキングを一緒に使うとすごいことができるよ、と本書は述べているが、私がこの本の内容を一言で述べるとすれば、「ザ・問題解決マニュアル」。
 マインドマップとロジカルシンキングを一緒に使うということは、以前紹介した『マインドマップ戦略入門』(塚原美樹、ダイヤモンド社)でもやっていたことだが、その本と本書では全くレベルが違う。本書はまさに使える(amazonを見ると評価が真っ二つに分かれているが、私は使えると判断している)。誰でもこの本のとおりに手を動かしていけば、自然とロジカルシンキングをしながら問題解決に向かうことができる。ロジカルシンキングを意識することはほとんど無い。その点、罪作りな気はするのであるが、とにかく問題解決には至る(ロジカルシンキングを理解していなくてもロジカルになってしまうところが罪作りだと思うのだ)。この本のやや強引な語り口に従っていさえすればいい。本全体としては実に構造化されていて、抜けがない。本書の最後にこの本のキーワードをまとめた「クイックスタディ・ガイド」が付いているのもいい。あとで細部がわからなくなったときのガイドとして役に立つ。
 私は先に構造化されている、と書いたが、逆に言えば、この構造が頭に入らない人には何が書いてあるのかわけがわからなくなる、ということの裏返しでもある。本書に書かれていることは盛りだくさんなのだ。そしてすべてを使ってひとつのストーリーに仕立て上げている。どこかひとつでも漏れがあると、ロジカルじゃない問題解決へと向かってしまう。もしかするとその点が難点なのかもしれない。問題解決に向かうステップが多すぎることが(そのステップ、ステップを単独で利用することもできるのであるが)。
 この本はオフィシャルマインドマップブックと銘打ってあるが、マインドマップそのものの説明はほとんどなされていない。マインドマップを作れることがいわば前提になっている。また、ロジカルシンキングについても、その根本を実に明確に説明していると思うが、概要は示していない。つまり、この本はマインドマップとロジカルシンキングを勉強してみたものの、今ひとつ使いこなせていない人のためのマニュアル本だ。そんな人のための実践へのとっかかりになる本としては実に優れている。

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『カフェさっぽろ』可否茶館

 大通店、ポールタウン店の限定ブレンド。どんな豆をベースに作っているのかはわからないが、何となく昔懐かしい感じがする。微かに苦みのあるさっぱりした味わいが特長。飲みやすい。すごく好みの味ではあるが、冷めると味が落ちるのが難点。
 今日のポールタウン店は混んでいたので早々に退散。

可否茶館HP

2009年10月1日木曜日

『コスタリカ・シン・リミテス』横井珈琲

 「バターのような質感、プラム、チェリー、アプリコットに蜂蜜やキャラメルの風味。黒蜜を思わせる甘さはジューシーさを伴い、すーっと消えるチョコのような口溶けです。」

 そういえばコスタリカをここで取り上げるのは初めてかもしれない。と思ってブログを調べていたら、可否茶館で飲んだことがあるようだ(コスタリカ・アグリコラ・ロス・ロブレス)。横井珈琲では初めてだ。私の中でコスタリカとホンジュラスは地理的に近いせいか、たまにごっちゃになる。もともと好きな豆はホンジュラスの方だ。
 横井珈琲の言葉を見ると、ちょっと形容詞を使いすぎだよ、という気がしないでもない。酸味系か苦味系かと問われれば、明らかに酸味系の珈琲だ。でもそれが嫌味ではなく、全体としてきちんとまとまった味になっている。後味がすっきりしていて、ミントを食べたあとのような余韻に浸れる。おいしい珈琲だと思う。ごくごく飲めてしまう。この味が大好きな人は結構いるんじゃないだろうか。

工房 横井珈琲』札幌市西区発寒9条11丁目2-11(地図