2009年9月27日日曜日

『Humming Life』わたなべゆう

 2009年。わたなべゆう4枚目のギターインストのアルバム。デビューアルバムを出した頃から一度は聴いてみようと思っていたのだが、いつの間にか4枚もアルバムを出していた。
 何回か通しで聴いてみて、実に惜しいと思った。メロディセンスもいいしハーモニーもきれいなのに、あとちょっとの山が越えられない、そんな印象を受けた。それがギターの音色のせいなのか、聴かせ方の技術のせいなのかよくはわからないのだが、とにかく何かが足りないのだ。
 とはいえ気に入った曲は結構あった。一番好きなのは7「Wedding veil」で、美しい幻想的な雰囲気が良く出ている。他にも河川敷で夕方ゆったりと過ごしている時にかかっていそうな穏やかな曲想の3「想いでの場所」。子どもが外で遊んでいるときに家の中からそっと見ているような4「おひるねハンモック」。ベース、パーカッションが入って明るく楽しげな6「Side by Side」。きれいなメロディが印象的な10「三日月ぶらんこ」、11「Baby you.」。まるでテルミンのような音色の楽器「のこぎり」でメロディを奏でるサキタハヂメとのコラボ、8「悲しくてやりきれない」。などなど、色々と良い曲は揃っている。
 でも、どこかに素人っぽさが残ってしまうのだ。それが何なのか、やっぱり私にはわからないのであるが。

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2009年9月26日土曜日

『日本人なら必ず誤訳する英文』越前敏弥

 ディスカヴァー携書。本当の題名は『越前敏弥の 日本人なら必ず誤訳する英文』。著者は『Xの悲劇』や『ダ・ヴィンチ・コード』などを訳した翻訳者。
 表題にあるような誤訳しやすい例文が全部で140取り上げられている。それらが基礎編、難問編、超難問編に分かれており、基礎編に関しては分野別(「比較」「関係詞」など)になっている。著者は、英文をきちんと読むには文法や文の構造をわかった上で、日本語に訳してみることが大事だ、と言っている。そして「少なくとも日本語を母語として育った人間について言えば、おそらく正しく訳せないものはぜったいに理解できていないと思います。」と述べている。それは各例文に付けられた解説にもはっきりと表れており、明確かつ的確に文法に則ってなされた解説文は非常に説得力がある。私自身は8割の問題は誤訳しつつも、楽しみながら、納得しながら読み進めることができた。おもしろくてためになる本である。
 なお、本書でも述べられているが、この本は高校程度の英文法をひととおり学んだ人を対象としている。仮定法や分詞構文がどんなものか、といった説明はほとんど省かれているので、自信のない人は文法書を横に置いて読んだ方がいいかもしれない。それだけが注意点である。

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2009年9月25日金曜日

『ORGANIC ROOIBOS NATURAL』LUPICIA

 オーガニック ルイボスティー・ナチュラル。「渋みが無く干し草のような香りと穏やかな味が特徴の、南アフリカ産ハーブ茶。」

 甘くて、香り豊かでおいしい。干し草のような香りという形容は、まあ半分は当たっているのだろうが、このお茶の良さにはあまりふさわしい言葉とは言えない。赤ワインのような、と言えば言い過ぎではあるのだろうが。でもまあそんな香りがする。と香りについて書いたが、このお茶の強みは香りではなく味の方にあるのだと思われる。甘さが実に心地よい。
 ただひとつ気になったことがある。このお茶を飲むといやに口の中が乾くのだ。それは私の今の体調のせいか、体質のせいかもしれないのだが。

LUPICIA

2009年9月23日水曜日

『オダリスクの踊り~タレガ作品集~』福田進一

 2009年。タルレガとも言われるFrancisco Tárrega のトリビュートアルバム。前半部はタレガ本人が作曲した10曲、後半部は他人の書いた曲をタレガがギター用に編曲した8曲という構成になっている。
 まず聴いて思ったのは、クラシックってこんなに自由なんだ、ということ。それは1曲目の「ラグリマ(涙/前奏曲)」を聴いて数秒も経たないうちに感じた。この曲のメロディはとてもきれいで運指も比較的簡単なのでお遊びで弾いたことがある(クラシック用のナイロン弦ではなくスティール弦で)。そのときは楽譜にある音だけをなぞってテンポも一定にして「しっかり」弾いてしまっていた。福田進一はこんな風には弾かない。音ひとつひとつの強弱に気を遣ってテンポも曲調に合わせて自由に変わり、非常に感情豊かに弾いている。すぐに引き込まれてしまった。それはどの曲に対しても言えることである。クラシックってお堅くてちょっと私には・・・と思う人もかなりいるのではないかと思うが、全然そんなことはなくて、ちょっとした制約(それは楽譜に書かれていることであったり、作曲された当時の時代背景であったりするのだが)を守りさえすれば自分の解釈で自由に弾いていいのだ。言い過ぎであろうか。でも私はこのアルバムを聴いてそのことを強く感じた。これまでも村治佳織や木村大などを通じてクラシックギターの世界には触れてきたのだが、ここまで衝撃を受けたことはなかった。もしかすると福田がすごいのではなくて私の脳がようやくクラシックを受け入れるように変化しただけなのかもしれないが、今後彼の他の作品も聴いてみたいと思った。

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シャブリの風景

 フランスのブルゴーニュ地方の町シャブリ(Chablis)。この町の一帯シャブリ地区は言わずと知れた辛口ワインの産地である。残念なことに私はアルコールがからきし駄目であるが、ワイン好きであれば一度は口にしたことがあるのだろう。私が酒好きであれば、珈琲やお茶と同じようにはまっていたのかもしれない。良かったのか悪かったのか。
 今回はなるべくメルヘンチックになることを目指して描いてみた。生成りの紙に描いたので発色はあまり良くないが、雰囲気は出せたのではないかと思う(自分に甘い)。

2009年9月22日火曜日

『コロンビア・エル・プログレソ』横井珈琲

 「オレンジや赤リンゴを思わせる爽やかな香り、シルクのような口当たりとミルクチョコやキャラメルを思わせる甘さが心地よく持続。」

 2009年のカップ・オブ・エクセレンス3位の豆。この珈琲を飲みながら上の引用文を見てみると、なるほど、と思える。しかし上の文だけを見てこの味を思い浮かべるのは難しいだろう。そんなことを言ったら、このブログに載せているほとんどすべての記事がそういった類の文ばかりだ、というのがばれてしまうが。
 とにかく、この珈琲は余韻がすごく良い。本当にミルクチョコをずっと口に入れている感じがする。それでいて爽やかなのだ。コンテスト上位に入るのがよくわかる。ただ酸味が強めなので、それが全くだめな人は好きじゃないかもしれない。本当は余韻だけでも楽しんで欲しいのだけれど。

工房 横井珈琲』札幌市西区発寒9条11丁目2-11(地図

『Géramont CREMIG-WÜRZIG』

 ジェラモン クレミグ・ヴルツィグ。フランス産(仮に)。ウォッシュタイプ(仮に)のチーズ。濃厚でクリーミーなコクがあって良い。ウォッシュにしては臭みも少なく食べやすい。まるで白カビタイプのチーズのようだ。おいしい。
 実はこのチーズがどんな出自のチーズなのかよくわからない。ネット上には驚くほど情報が少ない。箱の後ろの日本語表記には「原産国フランス」と確かに書いてあるのであるが、フランスよりもドイツのサイトの方が情報量が多い。しかもジェラモンのホームページはドイツ語だ。わけがわからない。それにウォッシュとはどこにも書いていないので、もしかすると白カビタイプかもしれない。。CREMIG-WÜRZIGはクリーミーでスパイシーな、という意味であるが、あまりスパイシーさは感じられない。おいしさとは全然関係のないことであるが、私にとって色々と「?」な点が多いチーズだ。
 (最後に)ウォッシュは苦手だけど、白カビタイプよりももうちょっとコクがあった方がいいんだよね、という人にはかなりオススメである。

2009年9月20日日曜日

『BIG NEIBORHOOD』Mike Stern

 2009年。ジャズ・ギタリスト。
 私がマイクのアルバムを聴いたのは『is what it is』(1994)、『GIVE AND TAKE』(1997)以来であるから、曲調の違いに戸惑ったのはある意味当然のことかもしれない。上記2作はどちらかというとギターが前面に出て、抑制の利いたきれいなメロディーをじっくり聴かせる、といったタイプのアルバムだったと思う。その傾向は2「6TH STREET」、8「LONG TIME GONE」などに通じている。それに対して本アルバムはロック色が強い。ライナーノーツによると、彼はジミ・ヘンドリックスの影響を受けているという。アルバムの前半部にはボーカルの入った曲も数曲取り入れられており、アルバムの幅を大きくしている。
 好きな曲は後半に集中しており、例えば9「CHECK ONE」、10「THAT'S ALL IT IS」、11「HOPE YOU DON'T MIND」なんかが好みだ。アルバム全体としても結構気に入っている。
 余談だが、マイク・スターンを知ったのは矢野顕子の『Piano Nightly』(1995)というアルバムの5曲目が彼の曲だったからだ。この曲は『is what it is』の3曲目に入っている。

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2009年9月19日土曜日

『VANILLA』LUPICIA

 バニラ。「天然のバニラを刻んでブレンド。ふんわり軽い味と香りは、ミルク向きです。」

 以前このブログで『LA VANILLE(ラ バニーユ)』というのを紹介した。それと今回との違いが何なのか実はよくわからない。ホームページを見るとどちらの紅茶も存在するので、別物ではあるのだろう。フランス語と英語だけの違いではあるまい。今回の方がバニラの味がきつくなくて飲みやすいと個人的には思うが。

LUPICIA

常備水

 写真を見てわかるとおり、常備水と言っても非常用というわけではない。我が家では常時この3種類の水を段ポール買いして手元に置いてあるというわけだ。今回はたまたまバラバラの量になっているが、ネットで一番安く手に入る水を購入しているので、そのときによってビン(ペット)の量は変わる。
 左から、ペリエ(Perrier、フランス)、バドワ(BADOIT、フランス)、サン・ペレグリノ(S.PELLEGRINO、イタリア)。全部ガス入り(炭酸入り)の硬水で、左から順番に炭酸の度合いが小さくなっていく(つまりペリエの炭酸が最もきつい)。一番好きなのはバドワで、これは割と最近日本に輸入されるようになった水である。実は10年以上前フランスのとあるレストランで出された水がバドワで、それ以来この水の虜になってしまい、ずっと日本に輸入されるようになるのを心待ちにしていた。やっと夢が叶ったというわけである。なお、このラベルは赤になっているが、普通は緑のラベルが多い。バドワとサンペレは基本的にそのまま飲む。ペリエだけは気分によってシークワーサーの絞り汁を入れたりもする。
 全部合わせると災害になっても数日間もつぐらい十分な水の量になるけど、全部炭酸水ってどうなんだろう。

2009年9月18日金曜日

『イノダコーヒ 札幌紀伊國屋支店』

 窓の方を向いたものすごく長いカウンターが印象的なカフェ。窓の外には街路樹のプラタナスがすぐ目の前に広がる。カウンターの手前の部分は本を読みやすいように絶妙な角度でカットしてある。さすが書店に併設されたカフェのことだけはある。そして(これはすごいことだと私は思うのだが)このカフェにはBGMが流れていない。何十回とここで珈琲を飲んできたにもかかわらず、つい最近までこの事実に気づかなかった。おそらくBGMのないことが、このカフェが独特の洗練されたイメージを醸し出している大きな理由のひとつになっているのだろうと思う。
 珈琲メニューとしては「アラビアの真珠」と「コロンビアのエメラルド」がある。珈琲を頼むとミルクと砂糖を入れるかどうか店員に聞かれるが、一度くらいは店員の薦めるままミルクと砂糖を入れて飲んで欲しい。それらを入れて飲むのが、この珈琲店が京都に初めて店を出して以来の「型」であるからだ。そこで騙されたと思ったら、次からはミルク、砂糖なしにすればよい。

イノダコーヒ 札幌紀伊國屋支店』札幌市中央区北5条西5丁目7番地(地図
(sapporo55ビル 紀伊國屋書店札幌本店2F)

2009年9月15日火曜日

『永山裕子 水彩画展』大丸藤井セントラル

 ナガヤマユウコ。水彩画を本から学ぼうと思っている人には知られているはずだ。水彩技法書関連の書棚にはまずこの人の本が並んでいるだろうから。
 彼女は、ものすごく自由に縦横無尽に筆を走らせて、水をたっぷり使って画面を埋めていく。右上を描いたら左下、と思ったらすぐに右下に行き、またすぐに上を描き、という風に、初め全体にぼやけて何を描いているのかわからなかったものが少しずつ輪郭を現していく。そしていつの間にか絵が完成してしまっているのだ。というのは店頭でのDVDによるデモンストレーションの感想。
 絵の素材は花が多い。ひとつの画面の中に、赤、青、黄、緑、紫など様々な色が混在しているにもかかわらず、画面に統一感がある。色の彩度は高く、画面全体が光を放っているかのようにも見える。全体的にぼかしが多用されているのに画面が安定して見えるのは、焦点となるところはきちんと描き込んであるから。勿論描き込んでいる場所は画面内に数箇所あり、それらがうまく連携することによって、そこが支点となり自然と画面全体に視線が行くようによく考えられている。水彩画でしか成し得ないような雰囲気にどんどん引き込まれていく・・・

 私の今の作風は彼女とは全く違うけれども、本当はこんな絵が描きたい。
(なお、これまで展覧会の記事にはパンフレットのコピーを載せていたのだけれど、著作権法上よろしくないことなので、今後は文字だけの記事にします)

2009年9月13日日曜日

『Life Time』Be.

 2009年。「Be.」は佐藤健治と浜崎快声とから成るギターデュオ。二人とも色んなアーティストのバックとかで演奏しているプロのギタリストだ。このグループを初めて知ったのは、押尾コータローが監修した『GUITAR PARADISE』というアルバムにおいてである。このアルバムの最後を飾ったのが、『Life Time』の1曲目にもなっている「Starting Over」。爽やかな、山弦(私の一番好きなギターデュオ)を思わせるナンバーで、これはいいグループが出てきた、と思ったものだ。しかし程なくして発売された1stアルバム『4 Seasons』は、ただうるさいだけな気がして気に入らなかった。だから『Life Time』も最初は買うつもりが無かったのだが、「Acoustic Guitar Magazine 41」に「インスト好きには自信を持ってオススメしたい」と書かれていたので、無視できずに購入してしまった。これは失敗ではなかった。前出の1「Starting Over」以外にも、3「Remember Me ?」や5「モノクローム」も山弦を彷彿とさせる。2「あなたのそばで」や11「おもかげ」のようなしっとりとしたナンバーも良い。
 これからも「Be.」を見守っていきたい。

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黒茶になるはずだった白茶。青蓮茶室

 『青蓮茶室』の店主がこのお茶の名前を教えてくれなかったので、こんなタイトルになってしまった。このお茶は、もともとプーアール茶(黒茶)用に栽培されていたお茶の新芽だけを摘んで、白茶の製法で作ったお茶だという。白茶だからほとんど色は付いていない。味は柔らかく甘い。微かにプーアールっぽい香りがする気がするが、白茶はこんな香りのするものなのかもしれない。。贅沢で、高級感が漂うお茶だ。

青蓮茶室』札幌市北区北23条西5丁目メルローズプレイス1F(地図

2009年9月12日土曜日

『献上加賀棒茶』冷茶編

 『献上加賀棒茶』を大さじ2,3杯お茶パックに詰めて、1.5リットルの新鮮な水道水に入れて冷蔵庫で一晩おく。これが実にうまい。焙じたお茶の香ばしさが鼻を楽しませ、すっきりとした切れの良い味が喉を潤す。これを楽しまない手はない。もしこの茎焙じ茶が手に入ったなら、ぜひ冷茶を作ってみることをお薦めする。
 ちなみに札幌の水道水はカビ臭などの異臭味がほとんど無いのでそのまま使える。塩素臭なんて一日もすればすぐに消えてしまうし。もしミネラルウォーターを使うなら軟水を使ったらいいと思う。日本産のミネラルウォーターならほとんどが軟水である。
 話が逸れた。加賀棒茶の冷茶、感動します。

加賀棒茶 丸八製茶場

『Ruppel』

 ルッペル。看板には「Meister Ruppel」と出ている。ライ麦パンの店、ドイツパンの店である。手稲稲住公園からJR稲住公園駅を挟んだ反対側の住宅街にぽつんと建っている。普通の住宅に古ぼけた看板が付いているだけの小さな店だ。飾り気もなく、職人の店という出で立ちだ。
 個人的には札幌市内でのおいしいパン屋さんベスト3に入れている。かなりわかりづらい場所にあるが、行ける人にはぜひ試してもらいたい。売っているパンにデニッシュ系は全くなく、あくまで硬派を貫いている。パンの焦げが比較的多くムラもあるが、それが逆に良い味を出す秘訣でもあるのか、かんだときに口に広がる香り、そして味が堪らない。小麦粉の魅力を余すところなく引き出している。このような店は貴重である。

ルッペル』札幌市手稲区富丘1条5丁目14-28(地図

『Medicine for your Soul』saigenji

 2008年。ベストなどを除けば、『SAIGENJI』『la puerta』『Innocencia』『ACALANT』『Music Eater』に続く6枚目のアルバム。ブラジル音楽の影響を強く受けている。saigenjiという独自の世界はそのままに、初期の頃のアルバムに比べてより洗練されてきたような気がする。無駄な音が無くなってきた、と言おうか。温かいギターの音色に乗せて独特の歌声が広がる。その声は他に似た人がいないので何とも形容しがたいが、ホルンとトランペットの中間くらいの声質と言ったらいいだろうか。ホルンよりは黄色くて、トランペットほどにはキンキンしていない。一度聴いてみないとイメージがわかないかもしれない。あまりにも独特なので、好みは分かれるだろう。この声と彼の音楽は不可分一体になっていて、声が違うとどんな雰囲気になるのか想像がつかない。歌詞は素朴な感じで嫌味がない。暮れかかる南国の海辺がよく似合う。
 2曲、ギターインストの曲がある。これもいい。

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2009年9月9日水曜日

『ケニア』徳光珈琲

 フレンチローストとシティローストがある。今回飲んだのはフレンチの方。ちょっと脱線するが、アフリカ東部から中近東にかけての珈琲豆は酸味が強いと思う。具体的にはタンザニア、ケニア、エチオピア、イエメンの辺りで、豆で言えばキリマンジャロやモカが有名な地域だ。おそらくその酸味を活かしたローストは浅煎りで、淹れた珈琲も薄めの方がいいのだと思う。だが私は酸味が強い珈琲は好きではないので、あえてシティではなくフレンチを選んだ。そもそも何故そんな私がケニアを飲んだのかというと、『青蓮茶室』の店主がケニア好きだからだ。いつもケニアを薦められるので一度は飲んでみようかと思ったまでだ。
 普通の豆の量で淹れると、妙に苦みが浮き出して感じられてしまっておいしくなかった。やはりケニアはシティローストの方が本当はいいのだろう。でも豆の量を通常の4分の3程度に減らして淹れると、結構おいしい珈琲に仕上がった。これなら悪くない。
 ところで『徳光珈琲』の商品情報を見ると、ブルボン種、ティピカ種などの珈琲豆が多い。商品の種類は多く、メニューを眺めているだけで楽しくなってくる。コスタリカ、グァテマラなど特に魅力的だ。本店は石狩市にあるのでなかなか行けないが、この9月12日には円山に店を出すそうなので、たまに寄り道していこうかと思っている。『横井珈琲』も捨てがたいのだが。

徳光珈琲』北海道石狩市花川南2-3-185

2009年9月8日火曜日

『HIBISCUS & CINNAMON』LUPICIA

 ハイビスカス&シナモン。「シナモンとハイビスカスを、ルイボスとハニーブッシュにブレンド。まろやかな味わいです。」

 色は濃いめの鮮やかな紅で、やはりハイビスカスの色が強い。香りはシナモン。味はシナモンの渋み(?)とハイビスカスの酸味が混ざったような感じだが、ハイビスカスの味の方がずっと強い。ルイボスティーという感じは全くしない。だがシナモンとハイビスカスだけだと、もっととんがったお茶になりそうだから、ルイボスは二つをうまくつなぐ役割を果たしているのだろう。その他にハニーブッシュの軽い甘みが感じられる。ハニーブッシュは南アフリカに自生するハーブだという。今のところ私はこれ単独では飲んだことがない。
 たまにはこんなお茶もいいかもしれない。ハイビスカスやローズヒップの酸味はそれほど好きな方ではないが、長く飲まないでいると不思議と口にしたくなる。

LUPICIA

2009年9月5日土曜日

『MUSCAT DARJEELING』LUPICIA

 マスカット・ダージリン。「マスカットのみずみずしい香りがダージリンの爽やかな味わいとよくマッチした紅茶。」

 ダージリンの香りは、ときにマスカット・フレイバーと形容される。だからマスカットとダージリンの相性が悪いわけはない。そしてこの紅茶もそれなりにおいしい。でも私は思うのだ。いくら元となる茶葉の質が悪いからと言って、マスカットの香りを付けるのって一種の逃げじゃないの?と。LUPICIAでは毎年、ファーストフラッシュやセカンドフラッシュのダージリンを農園別に販売しており、質も高い(と私は考えている)。つまり本来のマスカット・フレイバーで勝負しているお茶もあるというわけだ。その一方で今回のようなお茶も販売する。確かにこのフレイバーティーの元になったダージリンは単独で販売するほどの質は持っていないのかもしれない。でも・・・。
 正直私には割り切れ無さが残るのです。

LUPICIA

2009年9月4日金曜日

『HOMETOWN Live!』Muriel Anderson

 ミュリエル・アンダーソン。1999年。エルムハースト大学(ニューヨーク州にあるらしい)でのライブのリマスター盤。彼女はかつてチェット・アトキンスに師事していた女性ギタリスト。
 のっけから話は変わるが、ミュリエルのアルバムは既に数枚所有していて、最近また「ピンク」のジャケットの『Arioso from Paris』というアルバムを購入した。『HOMETOWN Live!』の3曲目にもある「Arioso」という曲が以前から大好きで、その曲が題名になっていたからだ。ところが聴いてみるとどの曲も何か聴いたことのある曲ばかりで何か変な感じだった。なんと「白っぽい」ジャケットの同名のアルバムを既に持っていたのだ。どちらも同じ「CGD Music」から1992年に出たアルバムなのに何で?
 閑話休題。このアルバムは良い。曲も良い。音も良い。演奏も良い。彼女は普段ガットギター(クラシックギター)で主に演奏しており、このアルバムもすべてこのギターでのものだ。チェットの影響を受けたと思われる明るい曲、彼女の作曲したクラシックっぽい曲、アルベニスやビバルディをギター用に編曲した曲など色々ある。特にどの曲が好きか、と言われれば3「Arioso」と答えるが、実際はほとんどの曲が好きなので、特にこれ、とは言いたくない(何か矛盾した文になってしまった)。
 16「The Water Is Wide」を初めて知ったのは、白鳥英美子の『アメイジング・グレース』というアルバムにおいてである。白鳥のアルバムでは「There Is a Ship」という題名になっている。「Ship's Song」としているものもあり、本当はどの題名が正しいのかはわからないが、18世紀初頭に作られた曲であることは確からしい。初めて聴いたときすぐに大好きな曲リストに仲間入りした曲で、いつかギター用に編曲して弾いてみようと思っていた。すると、その後何人ものギタリストがこの曲を弾いていることを知った。私と同じく、このメロディが好きな人が沢山いるんだと思ったものだ。このアルバムではこれだけボーカルが入っている。これはアンコールの曲で聴衆の歌声も一緒に入っており、その感じがアットホームで良い。まさに『HOMETOWN Live!』である。

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『カフェ エッシャー』

 Cafe Escher。札幌駅前通を大通から札幌駅に向かう途中の右手の雑居ビル地下にある、小さな喫茶店。名前の由来は勿論、不思議な版画で有名なマウリッツ・エッシャー。店内には彼の版画を元にした4つのジグソーパズルが飾ってある。カウンターの他は4、5人掛けのテーブル三つと二人用テーブルが二つだけの広くない店内だが、ごちゃごちゃしていなくて雰囲気は落ち着いている。
 普通に珈琲を飲んだりケーキを食べたりもいいが、この店を有名にしているのはカレーライスである。札幌でカレーというとスープカレーを思い浮かべる人も多いが、ここのカレーは普通のルーのカレー。10種類前後のカレーセットがお得な値段で食べられるせいもあって、平日の昼間は近くのサラリーマンやOLでごった返す。私はここのカレーが好きで、よく来る。でも食後の珈琲も結構いける。

『カフェ エッシャー』札幌市中央区北2条西3丁目札幌第一ビルB1(地図